できないとはっきり伝える勇気も大切|言行一致が信頼を作る
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
「今抱えているもので手一杯だから断りたいんだけど、仕事を頼まれるとどうしても断れなくて引き受けてしまいます。
でも、やっぱりできなくて、期限間近にようやく伝えたら『なんでもっと早く言わないんだ』と怒られてしまいました…」
と話している人がいました。
自分としては何とか頑張ろうと思って引き受けるのですが、さまざまな事情からできないことはあるものです。
では、できないと気づいたときにどのように行動するのがよいのでしょうか。
今回は、仕事を引き受けるときの考え方について書いてみたいと思います。
できないのに引き受ける理由
ではなぜ、できないと分かっていて引き受けてしまうのでしょうか。
そこには名誉欲が大きく関係しているように思います。
名誉欲とは、褒められたい、好かれたい、恥をかきたくないという心です。
私たちには誰しもこの心があると言われます。
できないと言ったら上司から嫌な顔をされるんじゃないか。
仕事ができないやつだとは思われたくない。
誰かの負担を増やして迷惑がられても嫌だし…。
相手も当然引き受けることを前提に依頼しているので、プレッシャーもあるでしょう。
それで断れず、そのまま引き受けざるを得なくなってしまうのです。
言行一致が信頼を作る
仏教を説かれたお釈迦さまは、持戒(じかい)を良い行いの一つとして挙げられています。
持戒とは、「言行一致」ということで、約束を守ることです。
約束を守るのがよいことなのはみんな知っているでしょう。
ただ、一口に約束を守ると言っても、人によって考え方は様々です。
どんな約束も絶対に守らねばならないと思っている人もいれば、内容によって守ったり守らなかったりという人もあります。
約束への考え方で、その後の行動は大きく変わるのです。
例えば、「今週水曜日までに書類を作ってほしい」と言われて引き受けたとします。
人との約束は絶対に守らなければ、と思っている人は何とか終わらせようと頑張るはずです。
一方、約束を重要視しない人は、自分の都合で動き、できなければ簡単に投げ出してしまうかもしれません。
持戒は、信頼関係を作るときには欠かせない行いだと言われます。
引き受けたことをきちんとやり遂げる人は、周りからの信頼が厚くなっていくのです。
できないことを伝えるのも思いやり
約束を大事に思っている人は、できない約束は初めからしないようにするでしょう。
できると言って引き受けて、やっぱりできませんでした、となると、相手に迷惑がかかるからです。
たとえ引き受けたとしても、できないと分かった時点で早めに伝えるのではないでしょうか。
名誉欲のある私たちが頼まれた仕事を断るのには、大変な勇気がいります。
しかし、頼まれた時点でできないと伝えておけば、相手は別の人に頼むなり、期限を延ばすなりの対処ができるでしょう。
期限間近になって言われるよりもはるかにいいのです。
もしも仕事を引き受けたなら最後までやり通す意識を持つ。
できそうにないのなら、初めから引き受けない。
そういった意識を持つことで、お互いが気持ちよく過ごせるのではないでしょうか。
まとめ
仕事を頼まれたとき、難しいと分かっていても断れなくて引き受けてしまうことがあります。
それは、悪く思われたくないという名誉欲からくるものでしょう。
仕事を引き受けるというのは相手と約束をしたということです。
お釈迦さまは、約束は必ず守らなければならないと教えられています。
ですから、できない時にはできないとハッキリ伝える勇気を持つことが大切です。
嫌な顔をされるかもしれませんが、結果的にお互いの信頼関係を保つことにつながるのではないでしょうか。
わか
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