自分の中の「仮説」を変えれば、割とすぐに生き方は変えられる(3)
こんにちは。みさきです。
最近、ある雑誌で「定年消滅」という特集記事を読みました。
人生100年時代といわれる今、日本の人手不足や社会保障を維持していくには、定年制度を廃止する必要があると書かれていました。
「65歳=定年」という概念がなくなり、65歳を過ぎようと、70歳、80歳を過ぎようと、元気なら仕事をしたらいい。
しんどいと感じるようになったら、その時に引退すればいいという時代になっていくのでしょうね。
自分が持つ「仮説」によって生き方が決まる
私は「65歳=定年」という常識がくずれて生き方の選択肢が広がるのはいいことではないかなと感じます。
定年は法律で定められていますが、2021年には、労働者の希望があれば70歳まで伸ばすことができるようになります。
私の周囲には、60歳で定年退職をして、もう働かずに悠々自適に過ごすという生き方を選択する人もあれば、元気なうちは定年を気にせずに働きたいという人もあります。
どちらかの生き方が正しくて、片方は間違いということはありません。
ただ「65歳=定年」という考えを持つ人と、持たない人とでは生き方が変わってきて、それは多様性があっていいかなと思うのです。
以前、生き方は自分が持つ「仮説」によって決まるとお話いたしました。
→自分の中の「仮説」を変えれば、割と生き方はすぐに変えられる
「仮説」とは、自分の考えや判断、思い込みのことです。
心で思うことが口や身体の行動となって表れますので「心」は生き方を決める非常に重要な働きをしています。
「65歳=定年」という自分の中の仮説がなくなることによって、案外生きる道が開ける方も多くあるのではと思います。
あなたを苦しめる悪い「仮説」とは
けっこう自分の中の仮説が自分を苦しめていることが往々にしてあります。
心理学ではこれを「フォーカシング・イリュージョン」といいます。
「こうなれれば私は幸せになれるのに」という思い込みのことです。
例えば、寒いシベリアと冬にも日光が降り注ぐマイアミリゾート。
どちらの住人が幸福感が高いでしょうか。
私はどちらかに住むのであれば、マイアミがいいなと思いました。
ところがこの2つの場所で幸福感はあまり変わらないというデータがあります。
マイアミが良いと思ったのは「気候」という一つの要素だけを考えての選択であり、一日の全体の行動を見ると、あまり変わらないという結果です。
他にも、年齢や性別・性格・職業・才能などにおいて、こうなれば幸せになれるのに、という思い込みをしてしまっているものです。
そしてそれを達成しなければ幸せになれないと焦り、それを果たすことこそが人生の重要な基準のように思うのですが、実際には自分が思うほど重要なことでも何でもないことがあります。
世界的に有名なココ・シャネルの言葉からも知らされます。
私のような大学も出ていない年をとった無知な女でも、まだ道端に咲いている花の名前を一日に一つぐらいは覚える事ができる。
一つ名前を知れば、世界の謎が一つ解けたことになる。
その分だけ人生と世界は単純になっていく。
だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい
「私のような大学も出ていない年をとった無知な女でも」という言葉から、ココ・シャネルは、自分は才能がないと思っていたのでしょう。
しかし、才能がある状態が幸せ、才能がない状態は不幸だとは思っていなかったことが窺えます。
一日に一つの花の名前を覚えることは、ほんの些細なことかもしれません。
それでも毎日続ければ、世界の謎が解け、人生を楽しく過ごせる、とシャネルは考えていたのですね。
まとめ
こうでなければ幸せになれないという思い込みを外して行動をしていけば、生き方を変えていくことができます。
自分の生き方を変えたいのに、変えられない、とあなたの生き方にブレーキをかけているのは、ただひとつ、あなたの心なのです。
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みさき
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