韓国コロナ対策の凄さは迅速な対応|人生における「最悪の事態」とは
こころ寄り添う研究家の九条えみです。
今回はコロナ問題を通して迅速な対応の大切さと、人生における「最悪な事態」が何かを考えてみたいと思います。
韓国のコロナ対策の凄さとは
新型コロナウイルスの対応で世界中が混乱しているなか、韓国の対応が評価されています。
2月下旬から3月上旬にかけ、韓国の感染者数は数十から数百、数百から数千と爆発的に増加しましたが、危機的状況になる前に早急に対策を打ったことで、感染者数はみるみるうちに減少し、4月に入ってからは1日に20~30人程度の感染者数にとどまっています。
具体的な策は以下の通りです。
・検査キットを早急に大量生産
韓国で最初の感染者が確認されたのは1月下旬。そのわずか1週間後には検査キットの開発を製薬会社に促し、3月時点では1日に10万の検査キットを生産。短期間で多くの検査を行うことができ、早期に感染者を発見して隔離・治療を行えました。
・濃厚接触者や感染者の徹底追跡
新たな感染者が出るたびに居住地区内に住む人の携帯電話に緊急警報の知らせがいき、ウェブサイトやアプリでは感染患者の1時間ごと、時には1分ごとの移動経路が表示されるように徹底した監視を行いました。
・メディアやスマートフォンでの注意喚起
テレビ放送、地下鉄の駅の告知、スマートフォンのアラートで、マスク着用の促進や社会的距離、その日の感染データについて何度も注意喚起をしました。
以上のように迅速に対応したおかげで、他国と比較しても驚くべきほどの感染者数の抑制に繋がっているのです。
(参考:東洋経済ONLINE「世界で賞賛される「韓国」コロナ対策の凄み」)
韓国のコロナ対策から学べることは、最悪の事態が予想されるならば、迅速に対応を始めるべきだということでしょう。
「最悪の事態」とは
そもそも、なぜ私たちは新型コロナを恐れるのでしょうか。
主に3つあると思います。
・感染力が高い
・感染しても無症状または軽症の人がいるため、無自覚のうちに感染を拡大させてしまう
・重症化し死ぬ可能性がある
なかでも「死ぬ」可能性があることが一番の問題です。
風邪ではWHOは動かないでしょう。
死に直結しないならば、さして驚きません。
いま世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスも、ワクチンの開発や集団免疫の獲得によりやがて事態は収束に向かうでしょうし、早くそうなってほしいものです。
しかし考えてみると私たちの平穏な日常を脅かすものは新型コロナだけではありません。
地震、津波、台風などの自然災害、病気、事故、火災、核ミサイル、通り魔、恐慌etc.
これらを恐れるのは、いずれも「死」に繋がるからでしょう。
新型コロナが恐ろしいとも言えますが、本当に恐れているものは「死」なのではないでしょうか。
ドイツの哲学者・ティリッヒは「人間は一瞬たりとも、死そのものの”はだかの不安”には耐えられない」と言ったそうです。
私たちにとっての「最悪の事態」とは、死ぬことと言えると思います。
さいごに
「ただでさえコロナで不安なのに、わざわざ不安を大きくしないでほしい」と思われる方もあるでしょうし、書いている私自身も本当ならば考えたくないことです。
そんな私がなぜこの記事を書いているのかというと、先日ある仏教講師から「死ぬという結果が起きる原因は生まれたことにある」と聞きました。
考えたくはないことだけれど確かに逃れられないことだもんなぁ、と改めて感慨深い気持ちになりました。
新型コロナ問題により一層の健康管理に努めている方も多いと思います。
不要不急の外出を避けたり、通院もなるべく最小限にしたり、毎日の手洗いや消毒に努めたりしている方もあるでしょう。
それほど気を遣って病気にならないように、もっというと死ぬのを遠ざけようとしているのはなぜか?
死の問題から目を背けたくなるのはなぜか?
その不安の根本は「後生の一大事があるからだ」と明らかにするのが仏教です。
そして、早く後生の一大事の解決をして大安心になってほしいとの思いから「誰の人も早く後生の一大事を心にかけて」「仏法には明日ということあるまじきなり」と後生の一大事の解決を急げ急げといわれます。
非常に重要でまた奥深い話になるので、詳しくはこちらの記事をご覧いただければと思います。
「後生大事」って何が大事なの?|仏教から来た「後生大事」
くれぐれもお身体を大切になさってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)
九条えみ
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