意思が弱くても確実に三日坊主を克服できる唯一の方法
こんにちは。伝わる技術研究家のみさきです。
新たなことを習慣化しようと意気込んでは三日坊主を繰り返す自分が情けない、と落ち込む人は多いと思います。
そんな意思が弱くて諦めてしまっている人が三日坊主を確実に克服できる方法があります。
それは、たった一つ「脳ポリス」をだますことです。
目次
私たちを三日坊主にさせる「脳ポリス」とは
三日坊主になる正体は「脳ポリス」です。
人間は新しいことを始めようとすると、脳が「面倒くさい、イヤだ」とブレーキをかけます。
この心のブレーキを「脳ポリス」といい、これは人間が持つ本能なのです。
生まれながら持つ本能ですから、よほど強靭な意思を持った人以外は克服できなくて当然なのです。
世界で200万部を超えるベストセラー『FACTFULNESS』には「脳ポリス」のことをこのように書かれてありました。
人間の脳は、動物の本能として「変化を拒むようにできている」
大昔の狩猟生活で、今の森で獲物を捕ってかろうじて生きているならば「もっとたくさんの食料が手に入るかもしれない」と思って、移動することを脳が拒む。
なぜなら「変化」の結果、別の森では食料が手に入らなくて死んでしまうかもしれないからです。
今度の週末から新しくこれに取り組もうと意気込んでも、当日になるといつもしていることに追われ、また今度でいいかとなる、というようなことが日常ではよくあります。
新たにこれをすれば成長できると明らかであっても、私たちには「面倒くさい、不安だ」と躊躇する「脳ポリス」があり、変化を拒むようにできているのです。
三日坊主な自分を確実に克服する唯一の方法
三日坊主の自分とさよならをする唯一の方法は「脳ポリス」をだますことです。
強い精神力で「脳ポリス」に打ち勝てる人なら良いですが、「脳ポリス」は本能ですから、ほとんどの人は負けてしまい、三日坊主となります。
三日坊主から抜き出るには、「脳ポリス」と闘おうとするのではなく、だますことが大事なのです。
ここからは「脳ポリス」をだます方法をいくつか紹介していきます。
「if-thenルール」を決めよう
「if-thenルール」とは「Aをしたら、Bをする」と、ルールを決めて実行することです。
私たちの日常の中で無意識に、既に取り入れています。
たとえば…
・食事をしたら30分以内に歯を磨く
・通勤時間にビジネス書を読む
・社内で上司や同僚に会ったら、明るい挨拶をする
・昼食後は30分ウォーキングをする など…
新たに習慣にしたいことを、別の動作と組み合わせてルール化する方法です。
私は以前、ある国家試験合格を目指すのに「if-thenルール」を活用しました。
合格には半年で、1冊600ページもある本、4冊分の知識を詰め込まなくてはなりませんでした。
目の前に分厚い壁が立ちはばかりました。
そこで思い付いたのが「if-thenルール」の活用です。
同僚で同じ試験を目指す人がおり、勤務後にカフェで週3回1時間、一緒に勉強をすることにしました。
そして「欠席をしたら、相手にコーヒーを奢る」というルールを付けたのです。
お互いに損をするのは嫌ですから、週3回の勉強が習慣化しました。
苦手なことは「決意を変えるのではなく、ルールを変える」です。
決意が弱くても、ルールがあれば人は従うようになっていきます。
好きなことと組み合わせる
2つ目は好きなことと組み合わせて、新しいことを取り入れていくことです。
新しいこと一点に集中させない、「脳内ポリス」をだますポイントです。
ダイエットのため、毎日スクワットをすると決めた友人がいましたが、三日坊主でなかなか続けられませんでした。
どうしたら続けられるか考えた友人は、好きな韓国ドラマを見ながらスクワットをする方法を取り入れました。
すると今まで何かと面倒だと後回しにしていたスクワットの時間をすぐやるようになり、習慣化できて、ダイエットにも成功したそうです。
「スクワットの時間は嫌だ」が「スクワットの時間が楽しみ」に、好きな韓国ドラマによって一変し、「脳内ポリス」はだまされてしまったのです。
欲を持って欲を制す
「脳内ポリス」は困難なことを面倒だと避ける脳のブレーキですが、これは仏教の言葉で言えば「楽がしたい」という煩悩です。
「楽がしたい」という心は、煩悩の中でも五欲(ごよく)の1つに数えられる「睡眠欲」と言われるもので、とても大きな欲です。
では「楽がしたい」という欲に対抗して、三日坊主を克服するにはどうしたらいいか…。
「欲を持って欲を制す」という方法です。
「楽がしたい」欲の他にも五欲にはあと4つあります。
食べたい・飲みたい…「食欲」
好きな人と一緒にいたい…「色欲」
人から褒められたい…「名誉欲」
お金持ちになりたい…「財欲」
です。
「楽がしたい」とは別の欲を利用して、三日坊主を克服するという方法が、「欲を持って欲を制す」です。
一例をあげますと、夏に向けてダイエットをしようと決めたとします。
せっかく決めた食事制限や運動は辛くて大変で、「楽がしたい」欲が出てきます。
しかしここで、もし好きな人と夏にプールでデートする約束をしたらどうでしょう。
女性なら「それまでにやせなくちゃ」とか、男性なら「それまでに筋肉をつけよう」という気持ちが出て、「楽をしたい」心に打ち克って、三日坊主を克服できるのです。
これは「楽がしたい」欲よりも「好きな人によく見られたい」という名誉欲が勝って克服した例です。
これが「欲を持って欲を制す」です。
まとめ
新たなことを始めた時、「面倒くさい」「楽がしたい」という心が出てきます。
そんな時は「脳ポリス」が出てきたサインです。
三日坊主になりやすいのは、意思が弱いのからなのではなく、人間の本能なのです。
三日坊主から抜け出すには「脳ポリス」をだます仕掛けを作ってみて下さい。
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