家族に感謝の気持ちを伝えていますか?|どんな家族も私と縁のある特別な人
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
家族の関係で悩んでいる方は多いようです。
親子、夫婦、嫁姑、兄弟、一口に家族と言っても、様々な関係を含んでいますよね。
みんなが仲良く円満であれば、それに越したことはありません。
しかし、誰よりも長く一緒にいるからこそ、嫌な部分も見えてくるもの。
ついついぞんざいになってしまう家族との関係をよくするにはどうしたらよいのでしょうか?
家族はいるのが当たり前
なぜ家族に対してぞんざいな態度をとってしまうのでしょうか。
それは、家族が私たちにとって「当たり前」の存在だからです。
家族といえば、生まれたときから側にいるのが当たり前で、多少のことでは離れていかない人たちでしょう。
ですから、通常周りの人に気を遣うことも、家族に対しては緩んでしまう部分があるのだと思います。
しかし、どれだけ近い存在と言っても、一人の人間であることに変わりはありません。
思いやりを持って接しなければ、お互いの不満がたまり、関係が悪くなってしまうものでしょう。
「当たり前」は感謝を言わせない心
「当たり前」の反対語は「ありがとう」だそうです。
なぜそうなるのか、ありがとうの語源を知るとわかります。
ありがとうの語源は仏教にあって、もともとは「有難い」という言葉でした。
お釈迦さまの「盲亀浮木(もうきふぼく)のたとえ」から出ています。
これは、「有ることが難しい」ということで、めったにないことです。
「他人から何かをしてもらうことは本当はめったにないこと、ありがたいこと」という意味で、「ありがとう」という感謝の言葉になったのです。
確かに、めったにないことだと思えば、自然と感謝の気持ちも出てきます。
逆に、してもらうことが当たり前と思えば、感謝の気持ちを抱くことはありません。
「当たり前」は感謝を言わせない恐ろしい心なのです。
どんなことも本当は「有難い」
他の人には有難いという感謝の気持ちを持てるのに、家族に対しては当たり前と流してしまうことはないでしょうか。
食事を作ったり、養うのは家族だから当たり前でしょ、といった具合です。
しかし、食事を作るのだって、一家を養うのだって、お金も労力も時間もかかっています。
大変な思いをして、やってくれていることなのです。
もし、自分が相手のためにと一生懸命やったことを、感謝されないどころか当然の顔をして流されたら腹が立つでしょう。
それは家族だって同じはずです。
家族に対しても、「有難いこと」と思えば、自然に感謝の気持ちが出てくるでしょう。
そして、感謝を伝えれば、家族との関係はぐっと良くなるのではないでしょうか。
家族は当たり前ではなく「特別な人」
ただ、一緒にいることに慣れてしまうと、特別感がなくなってしまうものです。
そんなときは、ある言葉の意味を知ると、家族は特別な人なのだということが感じられてきます。
その言葉とは「袖振り合うも多生の縁」です。
街中で見ず知らずの人とすれ違う時にお互いの袖が振れ(触れ)合った。
何のことはない場面ですが、この広い世の中で、袖が触れ合うほどに近づいたということは、よほどの縁がある人なのだ、と言われます。
ここには仏教の考え方が表れています。
仏教では、私たちの生命の流れは遥か過去からずーっと続いていて、生まれては死にを繰り返してきていると説かれるのです。これを「多生」と言われます。
過去、多生の間に何度も縁があったということがあればこそ、袖が触れ合うほど近づくことがあったのですよ、と言われているのが「袖振り合うも多生の縁」です。
見ず知らずの、袖が触れ合っただけの人でもそれほどの縁があるというのなら、毎日顔を合わせている家族はよほどの縁があるということなのでしょう。
同じ屋根の下で暮らし、食卓を一緒に囲む家族は、特別な中の特別な人たちと言えるかもしれません。
まとめ
家族はずっと一緒にいるからこそ、気心が知れて、ついぞんざいな態度になってしまうものです。
しかし、家族と言っても一人の人間。
思いやりの心で接しなければ関係が悪くなるのは当然です。
そんな時に大切なのは、「当たり前」から「有難い」という考えに頭を切り替えることです。
有難いことと思えば、自然と感謝の気持ちも出てきます。
また、「袖振り合うも多生の縁」という言葉もあります。
今家族となって一緒にいる人は私と深い縁のある特別な中の特別な人なのです。
そう思えば、より家族を大切にできるのではないでしょうか。
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わか
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