「自分を変えられない」というのは誤解?|自分を変えたいならまずは「自分」を知ろう
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お悩み解消研究家のわかです。
自分を変えたいと思っている人は少なくありません。
消極的な自分、他人の目を気にしすぎてしまう自分、怒りっぽい自分。
自分の悪いところが目に付いて、このままではいけないと思うからでしょう。
では、変えたいと思っている「自分」とはそもそも何なのでしょうか?
今回は、自分とは何かについて考えてみます。
「自分」とは、煩悩でできているもの
私たちは日々いろいろと動いていますが、その行動の元になっているものは「煩悩」です。
古典の『歎異抄(たんにしょう)』には、私たち人間のことを「煩悩具足の凡夫」と書かれています。
具足とは、「それでできている」ということ、凡夫とは人間のことですから、煩悩でできているのが人間だと教えられた言葉です。
「煩悩」は私たちを煩わせ、悩ませるもの。
108ある中の代表的なものに欲、怒り、ねたみ・そねみといった心があります。
中でも欲には5つのものがあると教えられています。
・食欲:食べたい、飲みたいという心
・財欲:1円でも多くお金が欲しいという心
・色欲:異性を求める心
・名誉欲:褒められたい、認められたいという心
・睡眠欲:楽したい、頑張りたくないという心
こういうものでできているのが「私」なのです。
私たちの行動の元になるものは?
私たちが体を動かしたり、話をしたりするときにはたいてい心が元になっています。
心で思うからこそ、それが口や体に行動として表れるのです。
そして、私たちの心は煩悩でできていますから、それが表れているということです。
日々の行動を思い返してみるとそれがよくわかります。
朝なかなか起きられない人は睡眠欲が勝っているのですし、眠い目をこすって起きるのは食欲か、財欲のためでしょう。
朝一生懸命身だしなみを整えるのは名誉欲や色欲の心からでしょう。
一つ一つの行動を見ていけば、欲の心から出ていることに気づきます。
性格にしても同じです。
たとえば、他人の目を気にしすぎてしまう場合、人から良く思われたい、嫌われたくないという名誉欲が元になっているでしょう。
楽観的な人は面倒なことを考えたくないという睡眠欲が元になっているかもしれません。
人それぞれ、どの欲が強いかというだけの違いなのです。
心はコロコロ変わっていく
私たちは、自分はなかなか変えられないと思っていますが、そんなことはありません。
実際、小さいころは嫌いだった野菜が大人になったら好きになっていたり、学生時代は関心のなかった本が後々急に読みたくなったり。
自分が気づいていないだけで、実は変化していることがたくさんあります。
仏教では、私たちの心を「機」と言われます。
それは、心が機械のように外からの働きかけによってどのようにでも動くからです。
私たちの心は、周りの人や環境に影響されてコロコロ変わっているのです。
心が変わるのだから、言動も当然変わっていくでしょう。
変えられないと思っている「自分」は、本当はとても変わりやすいことがわかります。
もし自分を変えたいと思うなら、付き合う人や環境を思い切って変えてみるのがよいのではないでしょうか。
まとめ
自分を変えたいと思っている人は多いと思います。
私たちはなかなか自分を変えられないと思っていますが、自分は簡単に変わるものでしょう。
日々の行動の元を考えてみると、心にあることがわかります。
心は周りのものから影響を受けてコロコロと変わっていきますから、人や環境を変えれば自然と言動は変わるのではないでしょうか。
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わか
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