円満夫婦でいたい!「夫婦でつながる力」を高める3つの習慣
こんにちは。伝わる技術研究家のみさきです。
「妻源病(さいげんびょう)」「夫源病(ふげんびょう)」という言葉があります。
妻(または夫)の何気ない言葉や態度がストレスとなり、それが原因で心身に支障をきたす病気です。
めまいや頭痛、ひどくなると不眠や呼吸困難に陥ることもあるようです。
特に熟年夫婦がかかりやすいとして、今後注目されるべき病気の一つとなっています。
ある60代の男性は、ギスギスしている奥さんとの関係を修復したいと願っていますが、家にお土産を買って帰っても、奧さんからありがとうの一言もないそうです。
「夫婦仲を改善しようとこっちは努力をしているのに」とイライラがつのる日々だとか。
この男性と話をしていると、奥さんに気遣われている様子が伝わってきましたので、気の毒に思いました。
目次
円満夫婦でいたい!「夫婦でつながる力」を高める3つの習慣
1回の怒りや憎しみを侮ることなかれ
なぜ、この奥さんはご主人の行為を喜ばなかったのでしょうか。
もしかしたら奧さんの夫に対しての怒りがすでに「根雪(ねゆき)」状態になっているからかもしれません。
「根雪」とは雪国の言葉です。
降り積もった雪も数日すれば解けますが、解ける前にさらに雪がどんどん降り積もってしまうと、既に積もっていた雪が新しい雪の重みで氷のように固まってしまいます。
そのカチンカチンになった雪が「根雪」です。
「根雪」になると、雪かきしようにもカチカチに固まってできず、運転中にもタイヤが雪にハマってスムーズに車を走らせることができません。
夫婦関係も相手への気配りを怠り続けると、根雪のように相手の心は固く閉ざされていきます。
40数年間、仕事をしてきて、家のことは妻に任せきり。
労いの言葉一つもかけてこなかったとすれば、奥さんの心は「根雪」となってしまっているでしょう。
人間ですから、相手を怒らせたり、傷つけたりすることは起こります。
そんな時は、相手の感情を察知し、怒りや不快感を和らげていくことが大切で、決して放置しないことです。
「思いやり」が、雪を解かす「陽だまり」なのです。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
→相手の心が「根雪」となって、夫婦関係が壊れないための夫婦円満法
夫婦関係が驚くほど上手くいく「ありがとう」の効果
夫婦関係が驚くほどよくなる魔法の言葉が「ありがとう」です。
「ありがとう」は「忙しくても、あなたのことを見ていますよ」「あなたの優しさを知っていますよ」を伝える最高のほめ言葉なのです。
私たちは他人から「ありがとう」といわれると、お礼を言われたことが嬉しいというよりも、自分のしたことが相手に役立てた、自分の存在に価値があったと思えるから嬉しいのです。
仏教では「ありがとう」を伝えることを【心施(しんせ)】といわれます。どんな人でもできる布施の一つとして勧められています。
「ありがとう」と言うたびにしだいに夫婦の雪解けは進み、やがて驚くほど関係が好転するでしょう。
出し惜しみせずに「ありがとう」を使っていきたいですね。
夫婦がつながる共通点を持つ
冒頭の60代の男性は奥さんとの冷戦状態が長く、関係を改善するのに途方に暮れていましたが、今では会話やメールのやり取りをするまでに修復したそうです。
10年以上、寝食を別々に過ごし、会話といえばケンカばかりだった夫婦を変えたものは何だったのでしょうか。
実はそれは「猫」だったのです。
ある日、ご夫婦の息子さんが猫を拾ってきたことをキッカケに家で飼い始めました。
最初、ご主人は動物嫌いで飼うのを反対していましたが、自分が帰宅すると玄関でお行儀よく「ニャー」と言って迎えてくれる猫がすっかりかわいくなってしまったそうです。
それからは奥さんと愛猫の会話をするようになり、写メを送り合ったり、一緒に買い物にも出かけるようになったと喜んでおられました。
動物との触れ合いは人間関係のストレスを緩和する効果があります。
「オキシトシン」という幸福ホルモンが分泌されやすくなるからです。
このご夫婦は動物との触れ合いによって夫婦間のストレスが解消されてきたようです。
まとめ
夫婦関係がこじれる理由の一つに、相手の怒りの心が「根雪」状態に陥っていることがあります。
相手の心の固まりを解かすには「思いやり」という陽だまりが必要です。
心施(しんせ)として教えられる「ありがとう」は、相手を尊重していることを伝える「最強のほめ言葉」です。
(参考)
→「ありがとう」と幸福感は比例|「ありがとう」を言わせない心を捨てよう
みさき
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