【自分の生き方に自信を持つ】まず3つの視点を知るだけで変わりはじめます
こんにちは。みさきです。
「自分は何者なのか」
「私の人生、このままでいいのかな」
「こんな毎日で、生きている意味ってあるのか」など、
人生の進むべき方向が分からなくなり、心が危機的状況に陥ることを「アイデンティティクライシス」といわれます。
これは年代によって、「ミッドライフクライシス」「老人性うつ」など呼び名が変わりますが、いずれも自分の生き方に自信が持てず、不安な心の状態のことです。
私も30歳の時に、今にして思えば「あれはアイデンティティクライシスだったな」ということがありました。
今は「3つの視点」を持ったことで心が安定して、自分の生き方に自信が持てるようになりました。
そこで今回は私のアイデンティティクライシスを克服させてくれた3つの視点をお話いたします。
第1の視点「幸せは自分の心が決める」
「幸せとは何か?」と聞かれたら、なんと答えるでしょうか。
お金・名声・家族・才能・仕事・趣味…。
人それぞれ様々な回答があると思いますが、ここで注意しなければいけないことが一点あります。
それは「幸せは自分の心が決める」ということ。
つまり「Aさんにとっての幸せが、Bさんには幸せだとは限らない」ということです。
平成の歌姫、安室奈美恵さんの姿からもそれは知らされます。
安室さんは最後のインタビューで「産休後は不安で不安でたまらなかった」と語られていました。
産後で歌手活動に復帰した当時、新たな作詞・作曲をする歌姫たちが登場し、自分のCDが売れなくなり始めました。
なんとか現状を打開しなければと、作詞・作曲を試みたそうですが、何か違うと違和感があり、気がついたときには自分の心が動かなくなっていました。
悩んだ末に「自分は歌とダンスだ」という結論にいたると、吹っ切れたように前向きになったそうです。
引退直前の安室さんはとても堂々とされていて自信に満ちた様子が「25周年で歌手の安室奈美恵は完結している」という言葉に表れていました。
シンガーソングライターが人気の時に、真似をして作詞・作曲をしてみたけれど、自分の心が動かないことに気付き、自分が心動かされた歌とダンスにひたむきに進んだことがあの25年の活躍につながったのだと感じました。
他の誰かにとって幸せなものであっても、自分の心が動くとは限りません。
一番大事なのは、自分の心が「幸せだ」「やりたい」と思うかどうかです。
私たちは日々、幸せを求めて生きていますが、忙しい日常に追われているうちに、一番肝心な「自分の幸せとは何か」を考えることを忘れてしまっているのかもしれません。
「私にとって幸せとは何か」が明確でないと「私自身の幸せ」を他人の評価や思い込み、古い常識に委ねることになってしまい、いつしか幸せになれない自信のない自分になってしまいます。
第2の視点「生きる方角が大事」
「私の人生、このままでいいのかな」と生き方に自信が持てないときは、生きる方角が見えなくなっている時です。
あなたが海の真ん中に放り出された、と想像してみてください。
360度水平線、見渡す限り空と海。
さて、どちらへ向かって泳ぎますか。
闇雲に泳いでいても、行けども行けども景色は変わらず、ただ水平線が広がるばかりです。
ひょっとしたら沖に向かって進んでいるのではないか、と不安になってくるので、泳ぐ腕にも力が入りません。
もし陸や島がうっすらとでも見えるなら、がぜんファイトがわいてきます。
その方角に向かって一生懸命泳ぐでしょう。
泳げば泳ぐほど陸地が近づくので泳ぐのにも力が入ります。
泳ぐ前にまず大事なのは、陸地のある「方角」です。
人生も同じように、生きる「方角」が大事ですよ、と仏教を伝えられたお釈迦様は教えられています。
生きる「方角」がハッキリすれば、早くそこに着きたいですから、意欲が湧き、生き方に自信がついてきます。
こちらの記事では、より掘り下げて書いています。
→苦しみが幸せに変わる!お釈迦様が説かれた「なぜ生きる」の答え
生きる方角を見失っては、生き方に自信を持てません。
私はこれでいいのかなと自信がなくなった時は、いつも原点に立ち返って、どこに向って生きるのかを考えます。
第3の視点「すべては、やがて崩れる」
平家物語で有名な「諸行無常」という言葉があります。「この世のすべてのものは常がない」「この世のすべては、やがては崩れる」という意味です。
お金・名声・家族・才能・健康・仕事・趣味…などは、私たちを幸せにしてくれる大切なものですが、いつかは自分から離れていってしまうものです。
仕事で高収入を得ていた人も、会社の倒産で職を失います。
名声を得ていたアスリートも、ケガで引退に追い込まれます。
大切な家族も、事故に巻き込まれることもあります。
健康が自慢の人も、病気の宣告によって、一気に崩れます。
自分を幸せにしていてくれたものが、倒産や病気、死別など、何らかの変化によって崩れてしまう。この「諸行無常」の悲しい実態に驚かれた方が2600年前のお釈迦様です。
やがてすべてが崩れる人生の中で、本当の幸せとは何なのか、真面目に探求し、ついに答えを見いだされたのがお釈迦様35歳の時でした。
お釈迦様が教えられた「本当の幸せ」について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
自分の生き方に自信を持つには、
「幸せは自分の心が決める」
「生きる方角が大事」
「すべては、やがて崩れる」
私はこの3つの視点を持つことで、人生への見方が大きく変わりました。
自分の生き方に自信がないという時は、この3つの視点のいずれかが抜け落ちているのかもしれません。
みさき
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