ミケランジェロに学ぶ「感動を生む仕事」をする方程式とは
こんにちは。”伝わる”技術研究家のみさきです。
「なぜあの人の文章は分かりやすいんだろう」
ついつい引き込まれてしまうブログに出会うと、すごいなあと思います。
更新し続けていることにも感心しますし、おそらくすごく工夫されているのだろうなと感じます。
自分は質も量もその人たちには遠く及ばないのですが、それでもいつもブログの内容をどうしようかと考えますし、なかなか書く題材が定まらないとプレッシャーを感じます。
しかしそのプレッシャーを避けていては、向上できないこともわかります。
悩みを重ね、しっかり書いたときは、「わかりやすかった」と言っていただけますし、いい加減で杜撰(ずさん)だなと自分でも感じるときは、ブログの反応がないので、結果はシビアに表われます。
「どうしたらもっとよくなるか」の研鑽には完成がありませんが、先日、ミケランジェロのエピソードに襟を正されたので、備忘録として、このブログで紹介させていただきます。
「感動を生む仕事」をするのに求められる努力と苦労
歴史に残る彫刻や絵画を多数残した天才芸術家ミケランジェロに、こんな話があります。
ある日ミケランジェロが、彼のアトリエを訪れた友人に、制作中の石像を指して
「ここを見てごらん。少し深く彫ってみたんだよ。ここはね、線にふくらみを持たせてみた……」と、夢中になり、延々と語り始めた。友人には、先日の石像とどこがどのように変わったのか、皆目分からない。
「あまり細かい部分に日数をかけるのは、意味がないのではないか。そんな時間があったら、別の作品に取り組んだほうがいい」
ミケランジェロは、ちょっと考えた面持ちになって、やがて顔を上げて静かに答えた。
「そういう考え方もあるだろう。しかし、小さな修正に時間をかけず、見かけだけいいものを作っても、決して人の心を打たないのだ」
素人から見れば、違いが分からないほどの修正など、どうでも良いと思ってしまいますが、少しでも良くしたいと妥協を許さぬミケランジェロの姿勢に、感動を与える作品とは、忍耐強い努力と想像を絶する苦労の結晶なのだと知らされました。
同じくミケランジェロのエピソードにこんな内容もありました。
ある貴族から胸像の制作を依頼された時、ミケランジェロは、10日間で作り上げ、金貨50枚を請求した。
貴族は驚いて、「わずか10日で仕上げたにしては、制作費が高すぎる」と抗議した。
その時ミケランジェロは、言っている。
「”わずか10日”で、胸像を作れるようになるには、30年間の修錬が必要でした。ただの10日間ではありません。30年の蓄積に裏づけられた10日間です。その価値がお分かりになりませんか」
“熟達の域に達するまで、私がいかに一生懸命働いたかを知ったら、人々は私の仕事を素晴らしい仕事とは思えなくなるだろう。”
(ミケランジェロ)
「感動を生む仕事」は見えない努力に比例する
こういう話の数々を聞くと、「やっつけ仕事ではダメだな、妥協をせず、一回一回書いていかなければ」と反省させられます。
ブログの文章をどんな内容にするか、自分なりに時間をかけて題材を決め、その文章も細部にこだわり、推敲を重ねたとしても、読む人は1分もかからず眺めるように読んで終わり、です。
そう思うと、そこまで時間や気力を注がなくても…と思う心が出てきますが、その努力の差は、歴然と文章に表れ、人を惹きつけるかどうかが分かれるのだから、その目立たない努力を怠ってはいけない、と言い聞かせています。
読む人が読めば、わかりやすさ、説得力、テンポなど、努力した文章だと分かりますし、一般の人が続けて読みたいとなるかどうかも、その見えない努力によって決まります。
「氷山の一角」はこれを表した例えです。
氷山には、島根県の面積に等しい大きさ(幅約35km×長さ約200km)の巨大なのものがあるそうです。
氷山は、海面上に出ているのは、9分の1だとか。
そうなると、島根県級の巨大氷山は、その海面下にこそ、さらに恐ろしい大きさの氷があることになります。
そうでなければ海面には表れない、ということですね。
人の目に見えないところでどれだけ学んでいるか、研鑽しているか、その大きさが見えるところの大きさにつながっていると、すごくよく分かる例えで、つい手を抜きたくなるとき、最近いつも氷山の例えを思い出します。
まとめ
仕事を長く続けていくと、そんなに時間や労力をかけなくてもいいだろうとういう心が出てきます。
誰も見ていないところでの努力・研鑽・苦労を続ける人が圧倒的に少ないから、「感動を生む仕事」は人々の心に深く染み込むのでしょうね。
「継続は力なり」で、人々に感動を与えられるように頑張りたいと思います。
やろうと決めたことが続かない、という方にお勧めの記事です。
→三日坊主の自分とさよならする(解決編)|克服する3つの方法
みさき
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