欲しい欲しいと惑わされていませんか|買い物で後悔しない心がけ
こんにちは。こころの悩みサポーターのこうへいです。
「この前、ショッピングモールに買い物に行ったときにかっこいい服が目に入ったから買って帰ったのだけれど、今考えてみると別に買わなくてもよかったかなと思っている。お金がもったいなかったかな」
このような話を友人から聞きました。
私も最近は友人のインスタグラムなどを見て、これはおいしそうだな、食べてみたいなと思うものがあると、わざわざ食べに行くことがあります。
本当に行って良かったなと思うものもありますが、そこまでしなくてもよかったかな、お金や時間がもったいなかったかなと思うこともよくあります。
そのときに使った金額は大きくなくても、積み重なると意外と大きな額になるものです。
そんなにお金を使っていないのにお金が貯まらないという人は、このようなちょっとした出費が積み重なっている場合が多いと言われています。
欲しくなると本当の価値が分からなくなる
私たちは欲しいなと思うと、その物に実際以上に価値があるように感じてしまうようです。
アメリカ独立の父の1人として知られるベンジャミン・フランクリンに、こんなエピソードがあるそうです。
政治家、外交官、著述家、物理学者、アメリカを独立へと導いたフランクリンは多才である。
ボストンの貧しいローソク屋に生まれた彼は、少年時代、笛が欲しくてたまらなかった。
ある日、思わぬお金をもらったので、こおどりして玩具屋にとびこんだ。
「笛をください。よく鳴る笛を」
うれしそうな少年に、ずるそうな店頭の主人が問う。
「坊や、いくら持ってる?」
「これだけ」
純真なフランクリンは、手のひらを開いて、すべてを見せる。
「よし。それだけあるなら笛を一つあげよう」
夢みていた笛を吹きながら家に帰って、得意になって、一切を兄弟に話すとミソクソだ。
「なんてお前は、ばかなんだ。それだけあれば、そんな笛は四本も買えるぞ」
あざけられ、急にしおれてしまったフランクリンに、父親は、こう諭している。
「人間は、なにかほしくなると、真価以上に高く買いすぎるものだ。よくよく気をつけねばならないよ」
父の言葉が胸にしみ込んだ彼は、酒色にふける人を見るとこう思った。
「あの人は、一時の楽しみのほしさに、多くの犠牲を払っていることを知らない。やっぱり笛を高く買いすぎている人なのだ」
借金してまで着飾っている人には、
「あの人も、服装の値うちをあまりに高く見ている。つまりは笛を高く買いすぎているんだ」
また、守銭奴には、
「あの人は、金がほしさに、金の価をかいかぶりすぎている。あれも笛を高く買いすぎている仲間だ」
と、一生の教訓としたという。
ストーブや避雷針の発明、図書館の開設や道路舗装など、実際生活の向上に貢献したのも、うなずける。
“仕事を追い、仕事に追われるな”
彼の格言の一つである。『光に向かって100の花束』(1万年堂出版)より
欲しいという心に惑わされないようにする心がけ
欲しいという気持ちが強くなると、なかなか冷静な判断ができなくなってしまいます。
ではどのように気を付けたらよいのでしょうか。
①買い物に行くときは何を買うかを決めておく
デパートやショッピングモールに行くといろいろな商品が目に入ります。
するとだんだん欲しくなってしまうものです。
お店の人は私たちが欲しくなるように展示をし、話をしてくるからです。
あらかじめ買うものを決めておけば、このような誘惑に惑わされることは少なくなると思います。
②欲しいものリストを作成する
この方法は、欲しいものが出てきたらノートに書き、それが欲しい理由といらないかもと思う理由を書いていくというものです。
そしてやはり欲しいなと思ったものだけを買うのです。
なぜ欲しいと思うのか、買わなくてもいいかもと落ち着いて考えることができますから、後悔する確率はグンと減ると思います。
まとめ
私たちにとってお金は非常に大切なものです。
当たり前のことですが、お金は貯めるためにあるのではなく、使うためにあります。
問題は何に使うかです。
後から悔やむような使い方ではなく、本当に大切なことに使いたいものです。
私たちは常にリスクと付き合っていかねばなりません。
安心して生きていくために、そしてお金を大切なことに使うためにも、お金を貯めることは大切です。
貯金ができないと悩んでいる人にぜひ知ってもらいたいことが書かれています。こちらの記事もぜひお読みください。
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こうへい
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