「親孝行ができていないな…」という時に、心動かす問いとは
こんにちは。”伝わる”技術研究家のみさきです。
数日前に母と電話で話しました。
LINEで週に数回メールをしているので、親とはちゃんと連絡を取っていると思っていたのですが、電話で直接話すと、最近の母の出来事や健康で抱えている不安など、短いメールでは読み取れなかった母の気持ちがいろいろわかりました。
日常生活を優先して、親のことを省みていなかったことを反省しました。
一緒にいられるのは、あとどれくらい?
数年前、心に残る生命保険会社のCMがありました。
親子のつながりの見直しを訴(うった)えるストーリーでした。
画面には「2分9秒38」という時間が大きく表示されている。
登場したのは、上京し、家庭を築き、忙しくも充実した生活を送る男性。
仕事のことばかり考える毎日の中で、時折、かかってくる母親からの電話。
「何?今、会議中だからさ……」とすげなく切る。
両親が息子の顔を見に東京に来てくれる。
母親が畑の野菜で作った漬物を渡そうとすると、苦々しい表情で、「これ持って得意先に行けないよ」と受け取らない。
近況を尋ねる両親に、「悪いけど俺、時間がないんだ」と、急いで立ち去る息子を母親が呼び止める。
「次はいつ話せるの?」
男性は、何を言っているんだ、という顔で、「また、いつでも話せるだろ」と一言。
「2分9秒38」という時間は、男性が3カ月間で両親と話した合計時間のことでした。
そのままの関係が続けば、20年でたったの3時間しか会話しないことになる、という結論で終わるCMです。
身につまされる内容にショックを受けました。
私は実家に年に2回、2日ほど帰省していますが、あと20年お互いが生きていたとして、親と会えるのは80日。
20年もあるんだからと思っていても、一緒に過ごすことができるのは、ごくわずかな時間なのですね。
CM中の「また、いつでも話せるだろ」は、日常の私の心をズバリ言い当てられていました。
でも「いつでも」は錯覚(さっかく)でした。
本当は親と一緒に過ごせる時間は驚くほど少ないのだから、「一緒にいられるのは、あとどれくらい?」と自問して、親との時間を大切にしたいと思います。
家族とのつながりを見直したい方に、こちらの記事もお勧めです。
みさき
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