なぜ自殺してはいけないのか|命の価値を考える
心穏やかアドバイザーのヒロカズです。
毎年、3月になると自殺対策相談室のニュースを耳にします。
春先に自殺者が増えるのは悲しいことですが、なぜ自殺してはいけないのか今回は考えてみたいと思います。
なぜ自殺してはいけないのかに対するある作家の答え
かつてテレビ番組で17歳の少年が作家に「なぜ自殺してはいけないのか?なぜ人命は地球より重いと言われるのか」について質問しているのを見たことがあります。
質問を受けた作家は「自分に価値があると思えば、人の命も価値があると思える。だから、人の命は重い。ただし、ここには重大が欠陥があって、じゃ、価値のないと思っている人は人を殺していいのか、自殺していいのかと言われると答えられない」と言っていました。
その人の尺度によって命の価値が決まるのならば、自殺を肯定することになりかねません。
命の価値は何で決まる?
インターネットの発達でインターネット上で自分の命の価値はいくらなのか計算できるようになりました。
能力や才能や社会的貢献度の高い人は命の価値が何億円となり、能力や才能がない人は何千円と命の価値が算出されます。
もし、能力や才能によって人の命の価値が決まるのなら能力のない人は命の価値がないということになるでしょう。
価値のないものはゴミ箱に捨てられます。
能力や才能で命の価値が決まるのなら、能力や才能がないと感じている人が自ら命を絶っていくことを止めることができないのではないでしょうか?
実際、日本では、年間2万人以上の人が自殺しています。
交通事故で亡くなる人の3倍強です。
命に価値があると感じられる人が自殺していくとは考えられません。
前出の作家も「世の中には生きているリアリティを感じられない大人が増えている。実際私もそう思うときがあります。」と語っていました。
自分の命に価値がないと感じている人が潜在的に多くあるのが実態なのでしょう。
どうして命の価値が感じられないのか?
どうして命の価値を感じられないのか。
命とは私に与えられた時間でしょう。
大雑把に言えば、人は生まれた時に80年の命を受け取ります。
80年分の時間を与えられたということです。
この時間を何に使うのか。
丸1日寝て過ごした人は1日分の時間を睡眠に使ったということでしょう。
夫婦、恋人、友人との人間関係で1日悶々としていた人は1日分の時間を人間関係の悩みに使ったことになります。
与えられた時間を何に使うかで、命の価値は変わってきます。
自分の命に価値がないと感じている人は本当に使う必要があるところに自分の時間を使っていない人なのかもしれません。
暇つぶしを英語では「killing time(キリングタイム)」と言います。
直訳すれば「時間を殺すこと」ということです。
殺していい時間があるはずありませんが、時間を殺し、知らず知らずのうちに自らの命を絶っているのが暇つぶしをしている人の実態ではないでしょうか?
暇ができたからとりあえず暇つぶしをしている人は態度で自殺を肯定していることになるのでしょう。
態度で自殺を肯定している人が自殺しようとしている人を本当に止めることができるのでしょうか?
自殺を止めようとした時
「悲しむ友達がいるから自殺してはいけない」と言ってみても「そんな友達いないから自殺するんだ」と言われれば、ひっくり返されてしまいます。
「親が悲しむから自殺してはいけない」と説得してみても「親は死んでしまっていない」と言われれば、ひっくり返されてしまいます。
「これから先いいことあるよ」と説得してみても「いいことあるなんて思えない。周りを見てもいつも疲れた顔をしている」と言われれば、返す言葉がなくなってしまいます。
なぜ自殺してはいけないのかの問いに自殺してはいけない理由を示せる人はいったいどれだけあるのでしょう。
まとめ
退職したり、子供が独り立ちして暇ができた時、その暇で命の価値を考える。
なぜ自殺してはいけないのかの理由を探求する機会に充てると暇な時間が光輝く時間に大変わりすることでしょう。
国が自殺対策に力を入れている時に才能や能力と無関係な命の価値と自殺してはいけない理由をあなたも知って輝く毎日を送ってみませんか?
ヒロ☆カズ
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