相手の心が「根雪」となって、夫婦関係が壊れないための夫婦円満法
こんにちは。
“伝わる”技術研究家のみさきです。
私は2年前から富山に住んでいるのですが、この冬の大雪にはまいりました。
「朝雪かきをしては、また積もる」の雪国生活を肌で実感しました。
富山に来て「根雪(ねゆき)」という言葉を覚えました。
雪は降り積もっても、しばらくすれば解けますが、今年の冬のように解ける前にさらに雪がどんどん降り、前に降った雪が新しく降った雪の重みで、氷のように固まってしまうのが、根雪です。
こうなると雪かきも固くてできなくなる事態になり、車もスリップしたり、交通渋滞を起したりして大変です。
1回の「怒り」や「憎しみ」を侮(あなど)ることなかれ
私たちも、職場や家庭で心ないことを言われたり、ひどいことをされて、心に「怒り」や「憎しみ」の雪が降り、人間関係のスリップや渋滞が引き起こることがたびたびです。
それも時間をおけば積もった雪も解けるように、怒りや憎しみもやがて薄れていくのですが、その薄れる前にさらにイラッとすることを言われたり、されたりすると、解けないうちにさらに雪が降る根雪のように、「怒り」「憎しみ」がどんどん降り積もり、心の底に固まってしまうのです。
相手の心が根雪状態に!?夫婦の事例
弊社発行の『とどろき』読者の方から毎月メッセージが寄せられています。
『とどろき』は身近な話題から仏教の教えをやさしく説明している月刊誌です。
最近は30-40代の若い世代からのお声が増えており、夫婦の人間関係についてのお悩みもよくあります。
・私が風邪をひいても、いつも通り家事を求められ、夫に「ご飯はまだか?」と聞かれて、怒りで泣きそうになりました。
・3連休に夫の実家へ行った時のことです。義母に嫌味をいわれても、夫が何のフォローしてくれない。
・「こっちの方が早い」「なんでそんなやり方をするの?」「普通そんなことしないでしょ?」と、休日に家事を手伝ったら、妻の命令口調や否定されたような言葉に腹が立ってしかたがない。
・友達家族と食事をしていた時、妻が小さなことでイライラして、子供の前で怒鳴り散らし、いたたまれなくなりました。
こういう声を聞いていると、私ももしかしたら日常の言動で夫にストレスを与えているかもしれないと、身につまされます。
1つ1つの言動がすぐに夫婦関係の悪化までにつながらないにしても、「あの時、こんなこと言われた」「あんなことされた」という心のわだかまりの雪が降り積もり、相手の心はすでに根雪になってしまっているかもしれません。
ちらちらと降る淡雪でも、毎日毎日積もり積もれば、やがてなかなか解けない根雪となるように、ささいな日常生活のやりとりの中で感じるストレスが、夫婦関係の修復を不可能にする事態にもなるかと思うと、放ってはおけません。
相手の心が根雪状態にならない対策
人間ですから、つい失敗して相手を怒らせてしまった、不快に思わせてしまったということがあります。
その時に大事なのは、怒りや憎しみという心のわだかまりが和らぐよう、優しい言葉をかけたり、思いやりの心で接することです。
相手を思いやるのは、積もった雪をとかす「陽だまり」です。
ぽかぽか陽気で雪が解けるよう、努めていきたいものです。
心の根雪が解ける前から、また相手の心をイラッとさせていたら、やがて根雪になってしまい、そうなると1日晴れたくらいでは解かすことができません。
「今、夫(妻)はカチンときてるな」という心の変化を見逃さないようにして、夫婦円満に人生を過ごしたいですね。
まとめ
夫婦関係の修復が難しくなるのは、相手の心が「怒り」や「憎しみ」の根雪状態に陥(おちい)ったからです。
相手のストレスを感じた時は、優しい言葉、思いやりの心で接するようにすることが夫婦円満の秘訣でしょう。
夫婦円満の秘訣については、こちらの記事もお勧めです。
みさき
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