限界効用逓減(ていげん)の法則と関係のある喜び、無関係な喜びとは
心穏やかアドバイザーのヒロカズです。今日は友人に教えてもらった川柳を通して書いてみたいと思います。
ミニあんパンに見る法則
「ミニあんパン 1個ですまぬ うちの母」
これは一袋5個入りのミニあんパンを買ったはいいが、1つでやめることができず、3つ、4つと食べて結局全部食べてしまったということを詠った川柳なのでしょう。
これじゃ、ミニを買った意味がありません。
ミニとは言え1個(50グラム)で140キロカロリーほどになりますから、あっという間にカロリーが跳ね上がります。
甘いものが好きな人はこのような経験は1度や2度ではないでしょう。
私も同じような経験をしたことは1度や2度ではありません。
最近も気がついたらチョコレートが一袋なくなっていたということがありました。。。。
「やめられない~止まらない~」という宣伝がありましたが、甘いものは食べ始めるとやめられない。止まらない。。。
全部食べてしまうまで終わらない魔力を秘めています。
しかし、食べ終わった後は「あーやめておけばよかった!」とちょっぴり後悔するのもまた事実なのではないでしょうか?
まさに「後悔先に立たず」です(笑)
限界効用逓減(ていげん)の法則とは
「限界効用逓減(ていげん)の法則」というのがあります。
たとえば、喉が渇いたときにコーラを飲めば、スカッとさわやかな快感を覚える人が多いでしょう。
しかし、その気持ちよさも束の間で、もう一口、また一口、と次第に渇きが癒されるにつれ、爽快感は減退していきます。
渇きが減ってゆく過程だけがおいしいと感じられるのです。
百パーセント”渇き”がなくなってからのコーラは、逆に苦しみになります。
「不満がなくなると苦痛に変わる」ということでしょう。
「ミニあんパン 1個ですまぬ うちの母」の川柳も1個、2個、3個、4個、5個と「全部食べることができてよかった」という喜びよりも「1個でやめておけばよかった」という後悔のため息が聞こえてきそうです。
私たちの食欲は「限界効用逓減(ていげん)の法則」に従っているのでしょう。
限界効用逓減(ていげん)の法則は止められない
強烈な快感と急速な喪失感は表と裏の関係なのかもしれません。
強い刺激であればあるほど、飽きるのも早いものでしょう。
また、同じ刺激を受けても早く飽きる人もあれば、遅く飽きる人もあります。
逓減(ていげん)していく速度の違いはありますが、どんな喜び、楽しみも必ず逓減していくのです。
「不満がなくなると苦痛に変わる」ということは常に不満か苦痛のどちらかを感じながら過ごしているのが私たちの実態だということではないでしょうか?
不満が強い人は強烈な刺激を求めて革新的に行動し、苦痛が強い人はこれ以上痛い思いをしたくないから保守的な行動になって表れているだけなのかもしれません。
表面的な言動は違っても本質は逓減(ていげん)していく喜びを必死で止めようとしている努力の表れなのでしょう。
求めている喜びの実態を知れば、逓減(ていげん)しない喜びこそ真に求めている喜びだと気付き、幸せの第一歩が始まります。
仏教にはその「限界効用逓減の法則」と無関係な喜びが説かれています。
まとめ
今より若い時はないと言われます。
「限界効用逓減の法則」と無関係な喜びが記されている仏教の言葉を今日からちょっと学んでみませんか?
ヒロ☆カズ
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