自分とご縁がある人をみつめ、自分とご縁がある人を変えていく
心穏やかアドバイザーのヒロカズです。
年が変わっても変わらなくても変わらないことがありますが、年が変わったことで変える必要があることも出てくることでしょう。
今回はご縁がある人をみつめ、ご縁がある人を変えていくことについて考えてみたいと思います。
ご縁がある人とは似てくる
ハーバード大学医学部のニコラス・クリスタキス教授が行った調査がある。
肥満傾向の人が持っている人的ネットワークを調べたところ、「太った友だちを作ると自分も太る傾向が強くなり、肥満は人から人へとあたかもウィルスが伝染するように広がっていく」ということが統計的に証明されたのである。
この研究は合計1万2067名を対象に、32年間に及ぶ体重の遷移を、その人の配偶者、兄弟、親戚、友人関係などの社会関係とともに詳細に分析したという恐るべきものだ。
調査の結果、「肥満の友人がいる人は57%の確率で太る」ということが明らかになった。この数字は、食生活や遺伝という、より肥満との相関が高そうなファクターよりも明らかに高いことも分かった。
同様の解析の結果、配偶者間では37%の相関しかなく、兄弟間では40%という数字だったのである。
しかも、この傾向は「特に親しい友人」が肥満である場合に、加速する傾向が強いという結果が出ている。
クリスタキス教授は、肥満の友人がいると肥満が悪いという認識が薄れ、「それは普通のことなのだ」とする考えを、いつの間にか受け容れてしまうことが原因だろうと分析している。
(『君に友だちはいらない』より)
結婚生活が長い夫婦はしぐさだけでなく、外見までも似てくると言われるのは近くでご縁がある人の影響を強く受けているからではないでしょうか?
人間のココロとご縁がある人との関係
すべての機械は外からの働きかけによって動き出すように、人間の心も外からの作用によってどうにでも動き出すと言われます。
意思が強そうにみえる人や周りに影響を受けないようにみえる人であっても、周囲のご縁がある人によって、変わってくるということでしょう。
嫌いな人が目の前にいるとイライラしますが、好きな人が目の前にあらわれるとニコニコするのは、ご縁がある人によって、心理状態がコロコロコロコロ変わる人間のココロの姿を現しています。
ご縁がある人と心穏やかに過ごすには
人間のココロはお盆の上の卵のようにコロコロコロコロ動くからコロコロの「ロ」の字を一字抜いて「ココロ」と言われるようになったという説がありますが、常に動きづくめで穏やかでないのがココロの姿なのかもしれません。
その心が穏やかになるには、ご縁がある人を見直すことが第一歩でしょう。
取引先を変える、転職する、離婚する、恋人と別れる、
特に親しいご縁がある人から強く影響を受けるという人間の心を知れば、有効な決断の一つなのかもしれません。
まとめ
今、自分とご縁がある人をみつめることで、ご縁がある人を変える必要があるのかないのかを考え、ご縁がある人を変えていくことが心穏やかに過ごす第一歩なのでしょう。
ヒロ☆カズ
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