「人間関係を築けない」「職場の空気が重い」は“作り笑い”で解消
こんにちは。こころの悩みサポーターのこうへいです。
人間関係を築くのが苦手だと悩んでいる人は多いと思います。
また職場の雰囲気が重く居心地が悪いと悩んでいる人もあるかと思います。
そんな時は「笑い」がとても効果的だと言われています。
私にもこんなことがありましたので、紹介します。
笑い(しかも作り笑い)の効果を実感した出来事
この前、あるイベントの手伝いに行きました。
多くの参加者がありましたが、どうも雰囲気が固く居心地が良くないと感じました。
せっかく参加したのにと残念に思われた人もあったのではないかと思います。
終了後、いろいろな人に相談した所、ある人が「いい方法があるよ」と紹介してくれたのが、笑いヨガというものでした。
笑いヨガとは「笑い体操」と「ヨガの呼吸法」を組み合わせた運動法だそうです。
1995年にインド人医師マダン・カタリア夫妻が考案し、現在では100か国以上に広がっているそうです。
何か面白いことを見たり、聞いたりして笑うのではなく、ただ笑うというのが特徴です。
詳しいやり方やコンセプトは日本ヨガ協会のホームページに紹介されていますので、ご覧下さい。
日本笑いヨガ協会
こちらは動画です
笑いヨガ基本編
DVD付きの本もあります
笑いヨガで超健康になる! (一人ですぐできるDVD付き)
実際に次のイベントで取り入れた所、とても盛り上がり、一気に親密になれた気がしました。
笑いは人間関係を築く上でとても大切
調べてみると一緒に笑うということは人間関係を構築する上でとても大切なことのようです。
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジでこんな研究が行われたそうです。
初対面の学生112名(18~31歳)を4つのグループに分け、①お笑い番組、②ゴルフのレッスンビデオ、③自然ドキュメンタリー番組のいずれかを10分間、話を交わさずに見てもらいました。
その間、第三者が「笑い」のレベルを客観的に判断し、見終わったあとの心の状態も評価しました。
そして、ビデオを見終わったあと、学生にはグループのほかのメンバーに自分のことを知ってもらうためのメッセージを書いてもらいました。その結果、笑いのレベルが高く、ポジティブな感情を抱いた人、すなわち、お笑い番組を見てよく笑ったグループの学生は、ほかのビデオを見たグループと比べて、自分のプライベートなことをより多く伝えていることが分かりました。
しかも、実験を行っている第三者は客観的にそう判断しましたが、当の本人は自分がプライベートなことをさらけ出していると気づいていませんでした。
この研究をした研究者は、
笑うと“幸福ホルモン”と呼ばれるエンドルフィンの分泌が促進される。そのために、よりリラックスした状態になるため、自分のことを相手に伝えやすくなるのではないか
と分析しています。
出典元:Laughter’s Influence on the Intimacy of Self-Disclosure – Springer(2015 3/13)
人間関係を築く上で自分をさらけ出すことが重要だと言われますが、笑うことで無自覚のうちにお互いに自分をさらけ出しやすくなっているのですね。
確かに、ミステリアスな人やお高く留まっている人など近寄りがたい人は笑わないイメージがあります。
また笑うことは健康面でも、絶大な効果があると言われています。
「笑い」には、免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させ、ガンや感染症にかかりにくくなると言われています。
(今回は本題ではないので、詳しくは書けませんが、もっと多くの効果があるようです)
ちなみにこれらの効果は面白くて笑うのでなくても、いわゆる作り笑いであっても同様の効果が得られると言われています。
そして笑っているうちに、次第に楽しくなっていくのです。
まとめ
「笑うこと」が人間関係を構築する上でとても有効です。
しかもそれは作り笑い(おもしろくなくても笑うこと)であっても同様の効果が得られると言われます。
人間関係を築くことができない、職場や家庭の空気が重く居心地がよくないと悩んでいる人は、「笑い」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
笑いヨガは誰でもできて簡単なので、おススメです。
笑顔については、こちらの記事にも詳しく書いてあります。
和顔愛語でみんな幸せ!(前)|笑顔のチカラを科学します
こうへい
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