「勉強時間を増やす」前に「勉強密度を上げる」(9)
「勉強時間を増やす」前に「勉強密度を上げる」(9)
~ 「どうせ無理」ではなく「まずやってみよう」 ~
試験合格請負人のあさだです。
現在、勉強密度と密接な関係がある「集中力」をあげる勉強法について、説明しています。
「集中力」が低い時と高い時では、全く異なります。
高い集中力がずっと続けばよいのですが、どんな好きなことでも、続けていると、疲れて、集中力が落ちてしまいます。
そんな時は、同じ勉強を続けるのではなく、違う分野の勉強に切り替えるのが一番望ましいです。
勉強を切り替える際のポイント、それが「サンドイッチ勉強法」です。
好きな科目があると、サンドイッチ勉強法ができるようになります。
勉強の切り替えもうまくいき、高い集中力を持続することができ、勉強成果も上がっていきます。
そのためにも、まず、好きな科目、得意な分野をつくるのが大事です。
では、どうしたら、好きな科目ができるのか、また、どうしたら、勉強すること、学ぶことが好きになるのでしょうか。
小さな成功体験が大事ということで、今まで、説明しました。
・ドーパミンによる強化サイクル
・やる気の自家発電
・「ピグマリオン効果」
「まずやってみよう」という心がけが大事
小さな成功体験を得るには、まずやってみようという心がけが大事です。
私たちは「自分にはできない」と決めつけていることはないでしょうか。
本当にできないこともあれば、やればできるのに自分にはできないと思い込んでいることもあるかもしれません。
実は「自分にはできない」と答えるほど、楽なことはありません。
何もしなくてよいわけですし、必要以上に背伸びすることがないからです。
さらに、「自分にはできない」を乱発していると、本当に「できない人」になってしまいます。
「自分にはできない」を口癖のようにしている人を見かけます。
このような人は、もしかしたら、自分の能力を伸ばすチャンスをみすみす失ってしまっているかもしれません。
本当に「できない消極的な人」になってしまいかねません。
まずは、自分の可能性を信じ、安易に妥協しないようにしてみましょう。
「自分には無理」と口に出すよりも「まずやってみよう」と口に出した方が、人生、変わるかもしれません。
「まずやってみよう」という言葉が口から自然に出るように習慣化したいものです。
「自分には無理」を「まずやってみよう」に変えてみましょう。
『レバレッジシンキング(本田直之著)』には「言葉のレバレッジ」で紹介されています。
自分はできると思うことが重要です。
「できない」とか「無理だ」と思ったり、言葉にしたりするとマイナスのレバレッジがかかります。
限界というものは世の中には存在せず、実は自分でつくってしまっているだけのものなのです。
自分の毎日の生活で成功物語を描く
「まずやってみよう」と口から発するには、成功のイメージを抱くのが大事です。
スポーツの世界では、よく、イメージトレーニングがなされています。
プロゴルファーのジャック・ニクラウスは、
「ショットの前に、頭の中に成功物語を描け」
と言っています。
スポーツならば、成功物語を描くのは大事とわかりますし、実践している人も少なくないと思います。
しかし、自分の毎日の生活では、成功物語を描いていますでしょうか。
もしかしたら、失敗物語ばかり描いているかもしれません。
自分の目標や夢を、他人の前で堂々と自己宣言しましょう。
また、紙に書いて、書いたものを、朝晩、鏡の前で、自分の顔を見て、心から叫んでみましょう。
北城恪太郎(きたしろ かくたろう)氏といえば、日本アイ・ビー・エム株式会社の最高顧問を務める国際派の代名詞みたいな人です。
中学校のときに担任の先生から「英語の成績はあまりよくないな」と言われたことがあります。
その言葉に触発されて高校時代の3年間に努力をしました。
英会話の学校に行き、テープを使ったり本を読んだり映画を見たり、ありとあらゆることをしました。
振り返ってみると半年必死で努力すれば、英語はある程度うまくなくものです。
要は半年続けられるかどうか、です。
中国に「忙しいといって学ばない者は暇があっても学ばない」という金言があります。
忙しいのなら自分で時間を作り出して学ぶ、そういう努力が必要です。
(北城恪太郎)
北城恪太郎氏のような人の活躍を見ると、かっこいいなあ、うらやましいなあ、と思いながらも「でも、自分には英語の才能なんてないから」と思ってしまいがちです。
北城氏のような人でも、最初から英語がペラペラだったわけではありません。
「天才、そんなものは、何処にも居やしない。
ひたすら試行錯誤を重ねた、努力の賜物だ。」(ロダン)
まとめ
・「自分には無理」を「まずやってみよう」に変えてみましょう。
・自分の毎日の生活で、失敗物語ではなく、成功物語を描いて、行動しましょう。
(関連)
→ 勉強法って何?知らないと損する目からウロコの勉強法(1)
あさだ よしあき
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