移動映画館が沖縄へ!|心温まる交流と元気になる出会い
こんにちは!
チューリップ企画スタッフのわかです。
学生時代、12月の寒い風が吹く中、修学旅行で向かったのは沖縄でした。
本州とは違い、大変温暖な気候に驚いたのをよく覚えています。
沖縄といえばヤシの木にエメラルドブルーに輝く海、まさに南国というイメージがぴったりです。
移動映画館は、全国各地をまわっていますが、海を越えて沖縄県まではなかなか行くことができずにいました。
しかし、ようやく訪れることができ、そこでは、移動映画館に訪れる様々な人との出会いが待っていたのです。
今回は、沖縄での移動映画館の様子をお伝えしていきたいと思います!
移動映画館全都道府県での開催達成へ
移動映画館事業は、東日本大震災の復興支援事業としてスタートして以来、全国を巡回してきました。
今回、移動映画館が初めて沖縄県を訪れることとなり、47全都道府県での開催を達成することができました。
沖縄県では、出会う人出会う人南国の太陽のように明るい人たちばかりです。
しかし、その笑顔の陰には様々な苦労が隠れているようです。
話をしてみると、「精神的な支柱が欲しい」と悩む人も多くありました。
移動映画館に参加された80代の男性は、戦争を経験され、大変な悩み苦しみの中を生き抜いてきたと言われます。
「変わらぬ精神的支柱が欲しい」と思い続け、手に取られたのは『歎異抄』。
心に残った言葉の意味を知りたいと月刊誌『とどろき』を購読されるようになり、移動映画館のことを知られました。
「やっと支柱となる教えに出遇うことができました」と話す笑顔は輝いていました。
とてものんびりとして、悠々自適としているように見える沖縄の暮らしですが、悩みを抱えている人は多いのが分かります。
かりゆしウェア、三線で交流
沖縄県で上映会を開催するにあたり、移動映画館のスタッフは皆、かりゆしウェアで参加者の皆さんをお出迎えしました。
かりゆしウェアとは、沖縄版アロハシャツのことなのだそうです。
「めんそーれ!(いらっしゃい)」と、沖縄の言葉で挨拶をすると、「似合っていますね」と参加者の皆さんから声をかけていただく場面もありました。
また、移動映画館の中では、琉球楽器・三線(さんしん)の演奏が披露されました。
沖縄民謡の音色に、参加者も手拍子で声を合わせると、移動映画館の中には一体感が生まれ、和やかなムードが流れます。
打ち解けた後は、参加者から手作りの沖縄のドーナツ、サーターアンダギーがふるまわれ、皆でコーヒーを片手に話に花が咲いていました。
沖縄ならではの歓迎を受け、移動映画館のスタッフもより一層やる気が出てきたことでしょう。
因果の道理を学んでみて…
移動映画館の上映会では、アニメ映画『王舎城の悲劇』を上映しました。
お釈迦さまの時代のお話で、「王舎城」というお城を舞台に起きたある出来事が描かれています。
主人公はイダイケ夫人という王さまの妃。
劇中、諄々と説かれる「因果の道理」に参加者の皆さんは聞き入っていました。
仏教では、「よいことをすれば、幸せに恵まれる。悪いことをすれば、不幸や災難に見舞われる。
自らにやってくるすべての結果は、例外なく自分のやった行いの結果ですよ」という「因果の道理」が説かれています。
移動映画館に参加された那覇市内在住の50代女性は、
「嫌なことがあると、ついつい周囲のせいにしてきました。
でも、お釈迦さまを前に愚痴をこぼすイダイケ夫人の姿を通して、全ては自因自果なのだと身につまされました」
と話していました。
また、目の病を患うある女性は、
「アニメのセリフは、よくかみ砕かれていて、耳で聞くだけでもよく分かりました。
移動映画館が来てくれたからこそです。
本当の仏教を聞き、心に光が差し込んだようです」
とにこやかな笑顔を見せてくださいました。
映画を通して、自分自身に目を向けられる参加者の皆さんの姿に、こちらも襟を正される思いでした。
まとめ
沖縄での上映会を通して、移動映画館へたくさんの方に足を運んでいただきました。
明るく陽気な沖縄の人も、悩みを抱えているのは同じです。
移動映画館での上映会を通して、皆さんの心が少しでも穏やかになれたのでしたら、こちらも嬉しく思います。
「生きるよろこびをすべての人へ」
移動映画館は今日も全国津々浦々へ走っています。
わか
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