職場の人間関係を良好にする③|利他の心で接するとは
心穏やかアドバイザーのヒロカズです。
インクを撃ち合う陣取りシューティングゲーム「スプラトゥーン2」の人気でニンテンドースイッチがなかなか手に入らない状況ですが、知り合いがたまたま店頭販売していたニンテンドースイッチとスプラトゥーン2を購入して喜んでいました。
スプラトゥーン2はインターネット通信でチーム対戦ができ、ランダムにチームが組まれるため、名前も性格もわからない人とチームを組み、チームメンバーの動きをお互い画面上で見ながら、目標を達成するというゲームだそうです。
会話をせず、お互い画面上で動きを見ながら、目標を達成するコミュニケーション方法がおもしろいとその知り合いは語っていました。
言葉を交わさないコミュニケーションはゲームの世界で進んでいるようです。
サッカーと野球の違い
職場の人間関係を良好にする時には「思想」「信頼」「立ち位置」の3つを見える化することと、この3つを見える化したスポーツがサッカーではないかということを前回と前々回の記事で紹介しましたが、今回は「思想」「信頼」「立ち位置」の3つを見える化した人たちをまとめて、さらに団結していく時に必要な精神について、サッカーを通して考えてみたいと思います。
サッカーは野球のように監督のサインや指示でゲームが進むスポーツと違い、一度、試合が始まると、ハーフタイムまでは選手に任される面が大きいので、試合中に選手一人一人をコントロールするのが野球より難しいです。
また、野球と比較するとポジションが固定ではありません。
例えば、サッカーの場合、ディフェンダーがシュートを打ちにいくことがありますが、野球でキャッチャーが外野の球を拾いに行くことはありません。
野球のポジションは固定ですが、サッカーのポジションは流動的です。
その為、野球に比べてサッカーはグラウンドで選手が積極的に判断しなければ試合に勝てないスポーツだと言われます。
ですから、サッカーの場合、選手一人一人が「思想」「信頼」「立ち位置」の3つを見える化することで、お互いを知り、選手が積極的に判断できる材料になっているのではないでしょうか?
その上で自分は自分、他人は他人という心ではなく、お互い助け合う心がなければ団結できないスポーツがサッカーでしょう。
利他の心でお互い助け合う
このお互い助け合う心は利他の心と言われます。
利他の心とは仏教の自利利他(じりりた)という言葉の”利他”から出てくる心で、他人(他)を幸せにする(利する)心のことです。
この利他の心でお互い助け合ってこそ、チームの団結が一層深まるのでしょう。
仕事で言えば、期限に遅れないように呼びかけたり、期限に遅れそうな人があれば手伝ったりすることは利他の心で接していることになるでしょう。
上司の立場で言えば、部下の能力や性格を把握して的確なポジションで仕事をさせることも利他の心で接していることに入ると思います。
上司、部下に関係なく他人(他)を幸せにする(利する)心で行動することが利他の心の行動であり、それが団結につながっていきます。
冒頭で書いたスプラトゥーン2とサッカーの動きはコミュニケーションの仕方がよく似ていると思います。
これから職場でもほとんど言葉を交わさず、メンバーの動きを見ながら、プロジェクトを進めていく機会がますます増えてくるのかもしれません。
その時に大切なことは自己の見える化と一人一人が利他の心でプロジェクトに臨むという心がけではないでしょうか?
利他の心で積極的に助け合い、フォローしていくというサッカー選手のような動きを心がけるままが、職場の人間関係が良好になり、プロジェクトが進む大事な要素になってきているのでしょう。
類は友を呼ぶと言われますが、利他の心で接している人のまわりには利他の心で接する人がきっと集まってきます。
利他の心で職場の人間関係が良好になることを願っております。
まとめ
- 職場の人間関係を良好にする時には利他の心で接していく。
- 利他の心で接している人のまわりには利他の心で接する人が集まってくる。
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ヒロ☆カズ
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