職場で嫌われてる人と悩んでいる人が、信頼される人に変わるには?
こんにちは。こころの悩みサポーターのこうへいです。
「私は職場で嫌われているということを聞いた。もうここにはいられない。どこか遠くに行った方がいいのではないかと思う」
先日、ある人からこんなことを言われました。
その人の落ち込み、やつれた様子からどれほどショックだったかが痛いほど伝わってきました。
「私は職場で嫌われている」と落ち込んでいる人は、他にもおられると思います。
そんな人は落ち込む前に、こちらの記事を読んでみて下さい。
考え方が変わるかもしれません。
職場で「嫌われてる気がする」と思った時、まず大切なこと
「やっぱり私は職場で嫌われている」と苦しんでいる人に紹介したい話があります。
嫌われる時はあるけれど、やがては分かってもらえる時がくる
職場で嫌われているという人は、嫌われるきっかけがあったのかもしれません。
仕事で大きな失敗をしてしまったとか、誰かを傷つける言動をしてしまったとか。
または、態度や言葉づかいなどの小さいことの積み重ねかもしれません。
「そういえば、私の言葉づかいは大丈夫かな」と思った人はこちらの記事を読んでみて下さい。
職場の人間関係がギスギスするのはなぜ?|ギスギスした職場が改善する「言辞施」
いずれにしても、嫌われようと思ってやったことではないはずです。
また、悪意や敵意があってやったことでもないと思います。
自分なりに頑張っていたのに、嫌われてしまったという人が多いのではないでしょうか。
そんな時はどうすればよいのでしょうか。
こんな話があります。
江戸時代の有名な禅宗の僧侶に白隠(はくいん)という人がありました。
その白隠のいた寺の近くに住んでいた酒屋の娘が未婚なのに妊娠してしまいました。
その当時のことなので、その話は世間中の種となってしまいました。
両親に父親は誰なのかと厳しく問いただされ、苦しんだ娘は、生き仏とまで尊敬されている白隠の名前を出せば何とかなるだろうと考えました。
そこで「実は、白隠さまのお種です」と母親に打ち明けると、それを知った父親は激怒して、白隠の寺に暴れこみました。
娘の父親は、白隠に対して、さんざん悪口を言い、罵りました。さらに養育費まで要求したのでした。
それに対して白隠は、「ああ、そうか」と言って、若干のお金を渡しました。
「まさか、あの白隠さまが」と思っていた町の人たちも、白隠が金まで渡したと聞くと、「やっぱりそうだったのか」と白隠のことを非難しました。
さんざん非難の声を浴び続ける白隠の姿を見て、心苦しさに耐えきれなく娘は、ついに本当のことを打ち明けます。
それを聞いた父親はびっくりして、慌てて娘を連れて白隠の元にお詫びに行きました。
その時も白隠は「ああ、そうだったか」と言っただけだったそうです。
こちらが必死に言い返したり、弁明しなくても、本当のことは、時間の流れとともに浮かび上がってくることが知られますね。
仏教に、因果応報(いんがおうほう)という言葉があります。
私のやった行い(因)に応じて、結果(果)がやってくるということです。
職場の人たちのことを考え、一生懸命に与えられた仕事をやれば、今は嫌われていても、やがて認められるときが来るのです。
「自分は職場で嫌われている」と落ち込むだけでは、結果はかわりません。
ましてや、「あいつこそ何だ」と自分を嫌う人を恨み憎んでいては、ますます嫌われてしまいます。
雨降って地固まるということわざもあります。
「嫌いだと思っていたけれど、この人こんないい所あるでないか」となった時に、より深い信頼関係が築かれることもあるでしょう。
まとめ
職場で嫌われていると落ち込んでいる人は、落ち込んでいるだけでは苦しむだけです。
職場の人を恨んでいては、ますます嫌われてしまいます。
職場の人たちのことを考え、一生懸命に与えられた仕事をやっていけば、そのことが職場の人に通じる時があります。
私のやった行いの結果は必ず私に返ってきますので、続けていきましょう。
本当に逃げ出したいほどつらいときは、環境を変えるのも、1つの手段だと思います。
その時は、この記事を参考にしてみて下さい。
人付き合いに疲れたあなたへ|人付き合いについて考える3つの話
こうへい
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