ポジティブ思考が苦手なあなたへ|客観的な第三者の視点のススメ
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
お悩み解消研究家のわかです。
いつもにこやかに接してくれる人が、今日はちょっとそっけなかった。
そういう時、あなたはどのように受け止めますか?
何か考え事をしているのかな。体調が悪いのかもしれないな。
まあ、今度会う時にはいつも通りになってるだろう。
そう受け止めるポジティブな人は、特に気にすることなく、すぐに忘れてしまうでしょう。
一方、このように受け止める人もあるでしょう。
私が何か悪いことをしてしまったのかもしれない。
どうしよう、嫌われてしまったのかな。
このことについていつまでも悩み、次にその人に会うまで心配は消えないかもしれません。
想像力豊かな子供だった私は、同時にネガティブ思考の持ち主でもありました。
マイナスな方向へ想像力を働かせ、結局は杞憂に終わる。
余計な心労ばかり抱えていたのです。
ポジティブに考えられれば、もっと毎日楽しくなるだろうとは思いつつも、ネガティブ思考は簡単に治るものではありません。
でも、余計な気疲れはしたくない。そういう人も多いのではないでしょうか。
今回は、ポジティブ思考が苦手な人へ、ちょっと気分が楽になる視点を紹介します。
なぜポジティブになれないのか?
ポジティブ思考の人を見ていて、私は常々疑問に思っていたことがあります。
「そんなに楽観的に考えていて、怖くないんだろうか?」ということです。
ネガティブに考える人には、それ相応の理由があります。
「最悪の事態をあらかじめ考えておくことで、ショックを和らげる」という理由です。
問題は起きていないと考えて、実際に問題が起きていたとしたら、相当の衝撃が走ります。
心の準備が全くできていないので、慌てふためくかもしれません。
しかし、問題が起きているかもしれないと考えていれば、実際に問題が発覚しても、「やっぱりだ」ということで、ショックも少なくて済むのです。
つまり、予防線を張っているわけですね。
そういう理由があるので、考えすぎだと言われても、最悪の事態を想定せずにはいられないのです。
そんな人がポジティブ思考を身につけるには、相当の訓練が必要だと思います。
ネガティブ思考の問題点
ポジティブ思考が苦手な人は、悪い方向にばかり考えがいきます。
それは一種の考え方の癖ですが、それだといくつか問題があります。
まず一つに、ぐるぐると悩む時間が多いということです。
実際にその通りだったら心配することも必要でしょうが、多くの場合杞憂で終わります。
別のことに使えていたはずの時間を心配事に塗りつぶされているのです。
こういう時、もっとポジティブに考えられればいいのにと思います。
もう一つ、ネガティブな人は自信も失います。
失敗したかもしれない。
嫌われているのかもしれない。
問題が起きているかもしれない。
常に悪い方向にばかり考えを巡らせているので、胸を張って生きることができません。
そして、ポジティブ思考ができない人の最大の問題点は、気持ちの切り替えがうまくできないところにあります。
一度失敗してしまうと、そのことをいつまでも引きずってしまうのです。
「またやったらどうしよう」
そればかりが気になって、本当の意味での対処ができません。
これでは悪循環ですよね。
このように、ネガティブ思考でいることには、いくつかの問題点があります。
しかし、考え方を180度転換するのは簡単なことではありません。
では、ポジティブになれない人は、どうしたら良いのでしょうか。
ポジティブじゃなくてもできる第三者の視点
実は、問題の対処をするのに一番いいのは、ポジティブでもネガティブでもなく、客観的な視点なのです。
感情を抜きにして、物事を受止めるということです。
これを「諦観(たいかん)」と言われます。
「諦」とは「あきらか」、「観」は「みる」ということですから、「あきらかにみる」ということで、ありのままに見つめるという意味があります。
ニュースなどを見ていて、「こうすればうまくいくのになあ」と思った経験はありませんか?
もしくは、友人の悩みごとを聞いて、「そんなに悩まなくてもこうすればいいんじゃない?」とアドバイスしたことはないでしょうか。
冷静にアドバイスできるのは、起きたことを客観的に見ることができるからです。
第三者の立場から物事を見ると、冷静に、解決策を考えることができるのですね。
その、第三者の時に無意識にしている客観的な視点を、自分に起きたことにも取り入れてみるのです。
起きたことを事実としてありのままに受け止めてみると、意外なところに解決策が見えてくるかもしれません。
第三者の視点で見てみると…
冒頭の事例を通して、具体的に考えてみたいと思います。
いつもはにこやかな人が、そっけなかった時、
ポジティブな人は、自分目線で特に悩まず、大丈夫だろうと思うでしょう。
ネガティブな人は、自分が何かしてしまったのではと思い悩むでしょう。
しかし、実際そこにあるのは「そっけなかった」という事実のみです。
その事実から、「問題ない」か「問題がある」のかを自分で勝手に判断しているだけで、本当のところは分かりません。
事実が分からないうちから、自分の考えを入れてしまうので、対策を立てられなかったり、いつまでも悩んでしまうのです。
第三者の視点、「諦観」でありのままに見る、ということは、「そっけなかった」という事実だけをまず受止めることから始まります。
そこから「なぜそっけなかったのか」という原因を考えていくのです。
もし、全く心当たりがないのであれば、その人は体調が悪いのかもしれないし、心配事を抱えているのかもしれません。
そうすれば、「何かあったんですか?」と、優しく声をかけることもできるでしょう。
もし、心当たりがあれば、何が悪かったのかを考えて、お詫びをし、態度を改めることもできるはずです。
正しく原因を突き止めれば、正しい対処もできるようになるのですね。
まとめ
「諦観」は、ポジティブでも、ネガティブでも、誰にでもできる視点です。
ポジティブ思考が苦手だった私は、「諦観」を心がけるようになってから、悩むことがだいぶ減りました。
自分の考えを抜きにして、まずありのままの事実を受け止める。
感情の波に飲まれる前に、ぜひ試していただきたいです。
こちらの記事では、より具体的な事例から「観察」という言葉で第三者の見方を解説しています。
ポジティブな人も、ネガティブな人も、 第三者の視点を取り入れて、快適な毎日を送りましょう。
わか
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