「心理学」と「ブッダの智恵」で失敗から早く立ち直ることができます
仕事効率化アドバイザーのあさだです。
仕事で失敗して、周りから励まされても、なかなか立ち直ることができない人は、皆さんの周りにいないでしょうか。
「私がそうです」と言われる方もあるかもしれません。
私は「心理学」と「ブッダの智恵」で失敗から早く立ち直ることができるようになりましたので、紹介したいと思います。
苦難からの立ち直りを妨げる「3つのP」
心理学者のマーティン・セリグマンは、人が失敗や挫折にどのようにして対処するかを長年研究し、次の「3つのP」が苦難からの立ち直りを妨げることを明らかにしています。
1.「自責化」
自分が悪いのだと思うこと
Personalization
2.「普遍化」
ある出来事が人生のすべての側面に影響すると思うこと
Pervasiveness
3.「永続化」
ある出来事の余波がいつまでも続くと思うこと
Permanence
「自責化」
自分に原因があると見つめることは大事ですが、自分が悪かったと思って、何が悪かったのかと考えないと、何を変えればよいのか、わかりませんので、立ち直ることができません。
「普遍化」
すべてが悪い訳ではなく、ある一部分が悪いのに、すべてが悪いと思うと、すべてを変えることはできないので、立ち直ることができません。
「永続化」
今が苦しいと、視野が狭くなり、先のことが考えられなくなります。
そうすると、今の苦しみがずっと続くように思ってしまいます。
この「3つのP」が苦難からの立ち直りを妨げているので、この逆をすれば、早く立ち直ることができるということになります。
苦しい時は
「自分1人のせいではない」
「悪いのはすべてではない」
「この苦境はずっと続く訳ではない」
このように心掛けましょう。
そうすれば、苦しみを和らげることができます。
しかし、そこで終わりではありません。
「ブッダの智恵」である「因果の道理」
仏教を説かれたブッダ、釈迦は、仏の智恵により、因果の道理に基づいて、多くの人の苦しみを解決された方でした。
「因果の道理」
善因善果 (ぜんいんぜんか)
悪因悪果 (あくいんあくか)
自因自果 (じいんじか)
(意味)
よい行いをすればよい結果が現れる
悪い行いをすれば悪い結果が現れる
自分に現れる結果のすべては自分の行いが生み出したものである
よい結果がきた時は、自分がよい行いに頑張ってきたからだと、一層、努力する。
悪い結果の時は、自分が悪い行いをしたからだと、反省し、改めて、向上していく。
悪い結果がきた時に、自分は悪くないと、他人を恨み、憎めば、ますます自分が苦しくなりますので、悪循環です。
因果の道理を心掛けた方が幸せな毎日が送れます。
失敗して苦しんでいる時、この悪い結果を生み出した原因は何かを正しく知り、それを改めていく。これで本当に立ち直ることができると釈迦は教えられています。
まとめ
失敗や挫折で特に苦しんでいる時は、まず苦しみを和らげる必要があります。
余りに苦しいと、正しく考えることができないからです。
それで「3つのPの逆」によって、まず苦しみを和らげます。
そして「因果の道理」に基づいて、正しく原因を突き止めて、改めていく。
この「心理学」と「ブッダの智恵」によって、誰でも失敗から早く立ち直ることができるでしょう。
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あさだ よしあき
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