生きる意味が知りたい。介護に疲れてしまったあなたに贈る偉人の言葉
こんにちは。九条えみです。
最も身近な人間関係は家族ですが、最近は「介護」で悩む人が増えています。
記事の最後には、介護疲れで生きる意味が分からなくなったときに読みたい言葉をご紹介しています。
日本各地の介護奮闘記
この記事を読まれている人の中にも、介護で大変な思いをされている方もあるでしょう。
介護の意義が見いだせず、介護に疲れ果てて、心身ともに限界に達することがあってもおかしくないと思います。
「介護で悩んでいるのは自分だけじゃない」
そう知るだけでも、幾分か心が楽になるかもしれません。
主人の介護、ひきこもりの子供をかかえて、毎日疲れてしまって、
これも与えられた運命なのかなと最初は受け入れていましたが、最近はもう…受け入れられません。
(徳島県 60歳・女性)
10年くらい前から認知症を患っている主人の面倒を看ています。
今は施設に入っていて毎日1時間ほど会いに行っています。
「何のために生きているのか?」と悩み精神科で薬も貰っています。主人と川へ行って一緒に死のうと何度も思いました。
だんだん壊れていく主人を見るのも辛いです。要介護4でもうすぐ5になる主人です。
私の顔も分からないし言葉も話しません。今は主人のために生きています。主人を残しては逝けないです。
(岐阜県 70歳・女性)
私はどうしたら迷惑をかけずに死ねるか考えていました。
どうすれば昔の自分に戻れるのでしょう。介護と看病で40年、体はぼろぼろで疲れました。
(岡山県 64歳・女性)
口にしないだけで、悩んでいる方は何十倍とあるでしょう。
増加する介護自殺と日本の将来
日本の自殺者数は、2011年までは14年連続で3万人を超えていましたが、2012年以降は3万人を切り7年連続で減少しています。
しかし「介護・看病疲れ」による自殺は2007年から横ばい状態が続いてます。
厚生労働省の公表によると、2016年には介護・看病疲れによる自殺者数は251人で、前年の243人よりも増加していたそうです。
介護・看病疲れの年代別自殺者数は、60代が最多で67人、次に50代が60人、続いて70代が47人となっています。
(参考:自殺者数:介護疲れ動機が増加 16年統計 – 毎日新聞)
今は両親も健在で、介護を他人事のように眺めている人も(私もですが)介護が「当たり前」になる世の中はそう遠くないようです。
日本の少子高齢化は留まるところを知らず、2060年には国民の2.5人に1人が65歳以上、そして4人に1人が75歳以上になると予想されています。
(参考:1 高齢化の現状と将来像|平成28年版高齢社会白書(全体版) – 内閣府)
一体、日本はどうなってしまうんだと不安を覚える数値ですね。
今後、介護に関わる人は確実に増えます。
その時に一番知りたい疑問は「苦しくても命を延ばしてまで生きるのは、何のためか?」でしょう。
介護する人も介護される人も「生きる意味」を渇望している
介護の現場からは、生きる意味を求める悲痛な叫びが聞こえてきます。
震災で妻を亡くし一人暮らしになりました。
それから不摂生な生活になり倒れて入院し、今は要介護3です。介護保険で暮らしています。
毎日模索していて、生きる指針が欲しいです。
(岩手県 67歳・男性)
父の介護をしています。父も長くない感じです。
介護されているほうも、するほうもつらいです。生きることにどんな意味があるのか知りたいです。
(兵庫県 49歳・女性)
若い頃は主人の親の介護に追われ、今は認知症の主人の介護をしています。
20代のころは少し横になればすぐ回復できたのですが、今は老老介護で体が疲れ果ててしまっています。
私の人生は介護のための人生なのか、いったい何のために生きているのかと悩んでおり、
息子のために生きなければと思うのですが、生きていくのが苦しくて首をくくってしまいたくなることも何度もあります。
(宮城県 70代・女性)
病気で苦しむ家族を見ると「いっそ、早く死んだ方が楽になれるのに・・・」という心が起きてはこないでしょうか。
介護される側も、一家の大黒柱だった姿は見る影もなく、ベッドに横たわる毎日をどう感じているのでしょう。
「介護してまで延ばす命の意味が分からない」
これが本心でしょう。
「生きる意味」を明らかにした偉人の言葉
生きる意味が分からず悩み苦しむ私たちに、「なぜ生きるか」の答えを明確に断言している方があります。
鎌倉時代に活躍した浄土真宗の祖師・親鸞聖人(しんらんしょうにん)です。
親鸞聖人に魅せられた著名人は多くいますが、
映画『釣りバカ日誌』の「スーさん」役などで人気を博した名優・三國連太郎(みくにれんたろう)さんもその一人。
映画『親鸞 白い道』を制作し、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した三國連太郎さんは、
親鸞聖人(しんらんしょうにん)の主著であり国宝にもなっている『教行信証 (きょうぎょうしんしょう) 』に感銘を受けています。
私が一番感動するのは『教行信証』の冒頭の言葉です。 (三國連太郎)
その三國さんが感動する 『教行信証』の冒頭では、
「苦しみの波の絶えない人生の海を、明るくわたす大船(たいせん)がある。その大船に乗り、未来永遠の幸福に生きることが「なぜ生きる」の答えですよ」と断言されています。
難度海(なんどかい)を度(ど)する大船(たいせん) 『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』
親鸞聖人(しんらんしょうにん)の教えに触れたならば、介護してまで・介護されてまで「なぜ生きるのか」がお分かりになる時があると思います。
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九条えみ
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