成功のタネは平凡な日常にある?|2つの歴史的偉業に学ぶ
こんにちは。“伝わる”技術研究家のみさきです。
最近、図書館通いがマイブームです。
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「自分を変えたい、活躍したいと思っているけれど、なかなか今の平凡な日常では難しい…」と、思う人があると思います。私もそんな一人でした。
今回は自戒の念を込めて、今ある平凡な日常の中で成功し得る話を紹介したいと思います。
目次
ささいな観察力が歴史を動かした事例
コロンブスの新大陸上陸の成功は「海草」にあった!?
イタリア出身のコロンブスは、初めてアメリカ大陸に上陸した西欧人だと知られています。
コロンブス一行がアメリカ大陸に到達したキッカケは意外なものだったようです。
新大陸を発見しようと長い航海に出たコロンブス一行でしたが、目指す陸地はなかなか見つからない。
水夫たちは次第に不満をつのらせ、船内には険悪な空気が濃くなっていきました。
水夫たちによる暴動も何度か起こっていたそうです。
「あと3日で陸地が見つからなかったら、引き返す」とコロンブスは約束をさせられました。
ですがある日、コロンブスは船尾のあたりに海草が漂っているのに気づきました。
「これは近くに陸地がある証拠だ」と、水夫たちを説得し、アメリカ大陸についに到達したのです。
このちっぽけな海草によってアメリカ大陸を発見したと言われています。(参考文献:『サピエンス全史(上)』)
産業革命へと導いたものは、誰もが持っているアイテムだった?
18世紀、イギリスで蒸気機関車が発明され、産業革命へと社会構造が大きく変革しました。
蒸気機関車の発明は、平凡な日常で誰もが目にする光景から閃(ひらめ)いたようです。
主婦や召使いがお茶のためにやかんでお湯を沸かしたり、ジャガイモをいっぱい入れた鍋をこんろにかけたりするのは、毎日の生活にある光景でした。
現代にもある、日常のほんの一コマですね。
お湯が沸騰すると、やかんや鍋の蓋(ふた)が飛び上がります。
火を使う誰の目にも真正面から映るものです。
ほとんどの人がやかんや鍋の蓋からお湯が吹きこぼれ、不愉快に思ったでしょう。
ある時、イギリスの炭鉱でこのささいな日常風景から
「熱が運動に変換された」ことに大きな可能性を感じた人がありました。
お湯を沸かし、蒸気を生み出す。この蒸気が物を動かすということに気が付いたのです。
これが蒸気機関車の発明につながりました。(参考文献:『サピエンス全史(下)』)
成功のタネは平凡な日常に潜んでいる
ほんのささいな観察を疎(おろそ)かにしていたら、アメリカ大陸発見、産業革命という世界を大きく変えた出来事はなかったのですね。
私たちは「今の平凡な、毎日が同じことの繰り返しの生活だから、とても成功者にはなれないだろう」とクヨクヨしてしまいがちですが、その平凡な日常の中にこそ、成功のタネが潜んでいることを知らされる2つのエピソードだと思いました。
コロンブスはアメリカ大陸に到達するまでは360度見渡す限り海、不平の多い水夫たちに囲まれていました。
現代でいうなら、毎日会社へ通勤し、愚痴の多い同僚の中にいるようなものでしょう。
平凡な日常の中にあるほんのちっぽけな海草を注意深く観察して、アメリカ大陸発見という夢を叶えたのです。
産業革命もそうです。
お湯がふきこぼれる様子をヒントに、蒸気機関車が発明されたとは当時の誰も想像しなかったに違いありません。
ほんの小さな事実をよく観察した蓄積が成功の秘訣(ひけつ)と知らされる歴史秘話でした。
もしかしたら私たちも、現在の日常の中であまりにもはっきりと見えている事実をよく観察すれば、世界を変えるような大成功や大発見のヒントがあるのかもしれませんね。
まとめ
- 平凡な日常のちっぽけなものの中に、成功のタネとなるものがある。
- 成功のタネを見過ごしてしまわないために、注意深く観察する力が必要である。
環境を変えたくても変えられないことがあります。
そんな時はまず今の日常をじっくり見つめてみるのが、思わぬ成功への道につながるかもしれません。
毎日忙しく、心が散在していて、じっくり落ち着く暇がない人もあると思います。
そんな忙しい状況に「新」を呼び込むにはどうしたらいいか。
こちらの記事をぜひご覧ください。
みさき
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