勉強法って何?知らないと損する目からウロコの勉強法(1)
こんにちは。「勉強」というよりも「学び」の楽しさを伝えたい、あさだです。
「勉強法」のセミナー開催、メルマガで情報発信をしています。
「うちの子供は、勉強が苦手なんです」
「仕事が忙しいから、資格の勉強はとてもムリ」
「暗記は昔から苦手なんで」
いつの時代も、勉強への苦手意識(というより言い訳?)は、なくなりません。
今回は、「勉強」ではなく「勉強法を知る大切さ」を、まず知って頂きたいと思います。
勉強法を教えてもらったことはありますか
「学校で勉強を教え、家庭で勉強法を教える」といわれます。
確かに学校では、勉強を教えてもらいますが、勉強法を教えてもらうことはありません。
しかし、勉強法を教えてもらえる家庭もあまりないかもしれません。
「平家物語の冒頭を、次回の授業までに覚えてきましょう!」といわれることはあっても、どうすれば覚えられるか、暗記方法を教えてくれる先生は、あまりいないのではないでしょうか。
では家庭で教えてもらえるでしょうか。
「それは、一人一人、違うから」といわれるかもしれません。
確かに、一人一人顔かたちが違うように、勉強法も、一人一人、違います。
スポーツと比較してみよう
そこで、まず、スポーツで考えてみましょう。
私は学生時代、テニスをやっていました。
プロテニスプレーヤーを見れば、明らかですが、誰一人同じラケットの振り方をしている人はありません。
最初テニスを始めるとき、コーチから基礎を教えてもらいます。
基礎は共通しています。
ある程度、基礎が身についてから、その人にあったラケットの振り方のアドバイスを受けます。
そして、1人1人違う振り方になります。
「速いサーブを打てるようになりなさい」と言われても、それには、どんな練習をすればよいか、教えてもらわないと困ってしまいます。
ですから当然ですが、ちゃんと練習方法も教えてもらえます。
あとは、その練習をちゃんとやれば、誰でもある程度速いサーブを打てるようになります。
おそらく、スポーツの世界は、いずれも同じだと思います。スポーツにはコーチがいるのです。
実は、勉強も同じで、勉強法は1人1人違いますが、勉強法の基礎があります。
その基礎は共通しているのです。
基礎を知るのが大事
基礎を学ぶことが大事な心がけであることは、どの道でもいわれています。
『守(しゅ)』『破(は)』『離(り)』とは、能楽(のうがく)を確立した世阿弥(ぜあみ)の教えで、最初は基本を忠実に守り、次にそれを応用、最後は型から離れるという成長プロセスを表すものです。
人は、何かを学び始めてから、ひとり立ちしていくまでに『守』・『破』・『離』という順に段階を進んでいきます。
『守』
最初の段階では、指導者の教えを守っていきます。
できるだけ指導者の行動を見習っていく、真似ていきます。『破』
次の段階では、指導者の教えを守るだけではなく、破る行為をしてみます。
自分独自に工夫して、指導者の教えになかった方法を試してみます。
そして、うまくいけば自分なりの発展を試みていきます。『離』
最後の段階では、指導者のもとから離れて、自分自身で学んだ内容を発展させていきます。
歌舞伎の世界で有名であった、故・中村勘三郎さんは、常日頃、「MKT」とよく言っておられたそうです。
M:まもる(守る)
K:こわす(壊す)
T:つくる(創る)
『守』・『破』・『離』と同じだと思います。
芸の道だけでなく、どの道にも必ず型というものがあります。
そして、繰り返し、繰り返し、型の稽古をしなければなりません。
最近、話題の将棋の世界でも、定石・セオリーというものがあります。
勉強法の基礎を学ぶことは『守』にあたるといえるでしょう。
そこで止まっていては、自分にあった勉強方法は、身につきません。
『守』・『破』・『離』という順に段階を進んでいくことが必要になります。
我流では壁にぶつかる
『守』を抜かし、いきなりに『破』『離』をやってしまうと、我流になり、やがて壁にぶつかってしまいます。
たとえば、暗記で考えてみたいと思います。
学生時代は、若く、暗記力もあり、勉強する時間もとれましたから、我流でも何とかなると思います。
ところが、社会人となり、暗記力が落ちてきて、勉強する時間が中々とれない。
そうなると、「年をとって、暗記力が落ちたから、暗記ができない」「勉強する時間がとれないから、暗記ができない」と思わずに口に出てしまうのではないでしょうか。
では、お尋ねいたします。
「若くなって、暗記力が戻ることがあるのでしょうか」
「勉強する時間がとれるときがいつかやってくるのでしょうか」
暗記力が戻ることはありません。
また、高校よりも大学生、大学生よりも社会人、20代よりも30代、30代よりも40代、どんどん忙しくなっていくのではないでしょうか。
まさに、これでは、壁にぶつかってしまっています。
暗記も含めて、勉強法の基礎を知っていれば、
- 年をとっても、暗記が苦になりません。
- 大学生ならば、それほど時間を費やさなくても単位を落とすことはありません。
そして、本当にやりたい勉強に時間を集中させることができます。
- 社会人になって仕事をしていても、資格試験で、普通の人よりも圧倒的に短い時間で合格できます。
まとめ
・スポーツにもコーチが基礎を教えてくれるように、勉強にも基礎がある。
・『守』・『破』・『離』という順に段階を踏んで、自分にあった勉強法を見つけていく。
・我流では、天才でない限り、必ず壁にぶつかります。
次回も、勉強法の大切さについて、説明したいと思います。
あさだ よしあき
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