亡くなった友人を想う②|結婚した直後に亡くなった友人

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「生きる喜びをすべての人に」が理念のチューリップ企画で3年前から働き始めた映画事業部のヒロカズです。

最近、歯が痛いので治療に行ったところ親知らずが虫歯でした。親知らずが虫歯だと抜くのが基本だという歯科医師の意見に従い、歯を抜きましたが、抜いた痛みとともに歯と別れていく寂しさをちょっと感じました。
今日は9年前に亡くなった高校時代の同級生の話をします。

久々の再会

今から9年前と言えば、私は肝炎にかかり、当時住んでいた石川県金沢市から富山県の病院まで毎月通院に通っていた頃です。

病院までの移動は電車だったのですが、朝、電車に乗ると高校時代の同級生がとなりにばったり座っていたのです。お互いびっくり!!
変わらぬ姿で13年ぶりに再会した喜びとともに、お互い富山行の電車の中で会う奇妙な偶然に

「で、どうしたの?」

と思わず、言っていたのです。

亡くなった友人は深刻な病気だった。。。

実は友人は30歳のとき、全身に癌が転移する原因不明の病気にかかっていたのです。
きっかけは腰の痛みだったそうですが、ある日、背中に激痛が走り、そのまま病院に行ってみるとすでに全身に癌が転移している状態でした。

治療の施しようがなく、医師からも治療はできませんと匙(さじ)を投げられました。余命、半年どころか、いつ死んでもおかしくないという宣告にショックを受けた友人は、なんとか生き残る術を探して必死にインターネットを検索しまくりました。

そして、富山県に同じ末期の癌を克服し元気になった人をみつけて、その人のところに治療法を聞きに行くとのことでした。私が電車を降りる時、「お互い頑張ろう。絶対生き残ろう」と言ったのが亡くなった友人の遺言です。電車で乗り合わせてから半年後の11月、亡くなった友人の訃報がメールでまわってきました。

涙を流して悲しんだのは言うまでもありません。

亡くなった友人を想う時

亡くなった友人は高校時代からの夢があきらめられず、30歳で警察官に転職。転職を機に当時付き合っていた看護師の女性と結婚。順風満帆とはこのことと言わんばかりの幸せな時間だったようです。

結婚式の後、オープンカーで花嫁と一緒に金沢市内の道路を笑顔で走る写真をSNSにアップしていたので、とても幸せなときだったのでしょう。ところが、転職し、結婚した直後に病気に襲われ、結婚後、1年も経たないうちに瞬く間に亡くなってしまったのです。

「されば、人間のはかなき事は老少不定(ろうしょうふじょう)のさかいなれば、」

と蓮如上人(れんにょしょうにん)が言われているように人間が亡くなっていくのは年寄りから順番に亡くなっていくのではありません。老いも若きも男も女もいつ亡くなっていくかわからないのが人間の姿です。

転職し、結婚した直後に亡くなった友人を思い出すとき、残された私もいつ亡くなった友人と同じように突然、人生の最後に立たされるかわからないでしょう。

まとめ

今日が最後の日という時がどんな人にもやってきます。早いか遅いかの違いはあっても人は必ず亡くなっていきます。いつ亡くなっていくかわからないことを知れば、1日1日、一瞬一瞬がかけがえのない時の連続であると気づくのではないでしょうか?

今、この一瞬が当たり前ではないという自覚から悔いない方向に向かっての毎日が始まるのでしょう。先に亡くなった人の分まで一瞬一瞬を大切に生きて悔いなしという人生を送ることが亡くなった人への供養になるのかもしれません。

第3回目はこちら

亡くなった人を想う③|亡くなった友人からの遺言

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ヒロ☆カズ

チューリップ企画のヒロ☆カズです。 31歳で肝臓の病気にかかり、2度の入院を経験しました。朝起きて仕事に行く。休日は友人と出かけるという当たり前の日常を失い、初めて、朝起きて仕事に行けることが当たり前でないことに気が付きました。 当たり前の1日がかけがえのない1日であることに気づけば、悩みが感謝の心へ変わるのかもしれません。闘病中に読んだ本や勇気をもらったさまざまな言葉からヒントを紹介したいと思います。
心が穏やかになった人へ
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