「悩みやすい」と感じる人が悩みに振り回されなくなる4ステップ
こんにちは。人間関係改善サポーターの九条えみです。
私は悩みやすい方だと感じています。「こんな問題が起きたらどうしよう?」「こういう可能性も考えられる」と、まだ起きていない問題をあれこれ想像し、無駄に悩みを作っています(^_^;)
そこで今回は、悩みに振り回されないための4ステップをご紹介します。
目次
悩みを引き起こす脳の仕組み
生きていると悩みや問題が一度に降りかかって来ることがあります。
驚くべきことに、人は悩みが1つであれば悩まないのだそうです。たとえ小さくても複数の悩みが同時に起きたときに悩みが起こるのです。
幼い子どもに笑顔が多いのは、悩みといっても「ママと離れるのが嫌だから保育園には行きたくない」とか「嫌いなピーマンが給食に出た」という程度だからだと思います。
それが、年齢を重ねるほど悩みの量も質も大きくなっていきます。
女性は30歳、男性は40歳を過ぎると老化を感じやすくなります。
昔は大好物だったラーメンや揚げ物も胃もたれするからと控えるようになりますし、昔はなかったシミやシワにため息が漏れることもあるでしょう。
自分の身体が思うようにいかないのに、子どもや親との関係、仕事のこと、将来のことなど、悩みのタネはなくなるどころか速度を増して振りかかってきます。
悩みや問題が多すぎると、何が原因で悩んでいるのか分かりにくくなります。
何から手をつけていいか分からない、自分が何で悩んでいるのかさえ分からなくなって、全否定したくなるという状態なのでしょう。
『脳と気持ちの整理術 意欲・実行・解決力を高める(築山節著)』という本に、冷静さを失いパニックになる脳の仕組みと、その解決策が書かれていました。
解決しなければならない問題があるとき、それにまつわる情報は、脳に感情的な反応も引き起こさせます。その反応は、言語化しようがありませんが、あえて言葉にするなら、「何となく不安だ」「気になる」「何とかしなければいけない」といったところでしょう
感情に思考を加えてバランスを取らないと、不安や焦りだけがいつまでも残ってしまい、それが重なると感情の制御が難しくなり、問題を過大評価してしまって更なる混乱を招きます。
悩みに振り回されない思考法
そこで大切になってくるのが「現状を正確に把握する」ことだと書かれてありました。
- 自分が今どんな状況に置かれていて、どんな問題に対処しなければいけないのか?
- 解決の優先順位はどうなのか?
- じつは解決しなくてもいい問題はどれなのか?
- 人の力を借りられる仕事はどれか?
現状を把握し、分析するだけでも不安はかなり解消されます。これはお釈迦さまも勧められています。
それが「諦観(たいかん)」です。「諦」はインドの原語「サットヤ」で真理、明理ということなので、諦観とは「あきらかに真理をみる」という意味です。
あきらかに見なさいと言われる「真理」とは何でしょうか。
それは、大宇宙の真理としてお釈迦さまが発見された「因果の道理(いんがのどうり)」です。四字熟語である「因果応報(いんがおうほう)」も仏教の「因果の道理」から出た言葉です。
「因果」とは原因と結果ということです。因果の道理とは、どんな結果にも必ず原因がある。原因なくして結果だけが突然現れることは絶対にない、ということです。
「道理」とは真理ということで「いつでもどこでも変わらない」ということです。
悩みに向き合う「諦観の4ステップ」
悩みに振り回されないための「諦観の4ステップ」をご紹介します。
①結果を正しく受け止める
②原因をつきとめる
③対策を立てる
④実行する
たとえば、残業しても仕事が終わらず、期限までに終わらそうとスピードを上げて作業するためにケアレスミスが多い、という悩みを抱えているとします。
①結果を正しく受け止める
残業すれども仕事が終わらないとなると、「遅くまで頑張って仕事しているのに、上司から注意されるなんて憤慨だ」とイライラして、素直に反省できないのではないでしょうか。
私も同じ立場なら冷静になれないと思いますが、感情はひとまず横に置いておいて、客観的に事実を見てみましょう。
この例でいうと「ミスをして周囲に迷惑をかけているんだなぁ」と結果を正しく受け止めます。
迷惑をかけているのは事実でも、全ては自分のせいだと落ち込む必要はありません。
残業し、期限までにやり遂げようと能率を上げて努力しているのも事実です。
ケアレスミスが起きないよう改善することに集中すれば良いのです。
②原因をつきとめる
原因の一つには「仕事を抱え過ぎている」ことが挙げられます。
③対策を立てる
仕事を抱え過ぎていることの対策として「業務内容の見直し」を選択したとします。
上司から教えてもらったのですが、次の2ステップで行います。
1)抱えている業務を全て洗い出す
その中で慣習的に行っているけれども、現在は不要になっている業務もあるかもしれません。業務の要・不要を見極めましょう。
2)業務の中身を階層化する
業務には手順があります。手順を付箋に書き、洗い出してみましょう。
次に、以下のことをチェックしましょう。
・まとめた方が効率的になる作業はあるか?
・ボトルネックはどこなのか?
・人の力を借りられる仕事はどれか?
④実行する
業務内容の見直しをし、「人の力を借りる」を選択したとします。
この場合はマニュアルを作り、担当者へ引き継ぎます。
その際に、業務の中でカギとなるポイントを押さえることが大事です。進捗を依頼者に確認することで、業務が円滑に進んでいるか把握できるからです。
結果として適切な業務量となり、一つ一つの業務を丁寧に行う時間が確保できます。
ケアレスミスが軽減し、上司からも信頼され、楽しく仕事を行えるようになるでしょう。
このように、諦観の4ステップを実行していけば、無限に進歩向上できます。
悩みの原因をつきとめる方法
多くの問題に対処するときには徹底的に「見える化」すると良いそうです。
思考の整理を頭の中だけでしないことが大事なのです。
具体的な方法として本の中で紹介されていたのは、気になっている事リストをつくるということです。
言語化すること自体が思考系の働きであり、言葉にする際に整理しますから問題と客観的に向き合うことができます。
まとめ
- 悩みの原因は、現状を正確に把握できていないことにあります。
- 仏教でも勧められる「諦観」を取り入れ、結果を受け止め、原因をよくよく見るようにしましょう。
- 思考の整理には「見える化」がオススメ。悩みを紙に書き出して整理するだけでも、気持ちが落ち着きます。
悩みと正しく向き合い、明るい気持ちで毎日を過ごしていきたいですね(^^)
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九条えみ
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